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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
レッド・ホット・チリ・ペッパー その2
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の右手を……切り取った。
 その結果、スタンドのダメージのフィードバック効果により、億泰君の右手が地面に落ちた。
『てめーは、精神的に未熟なんだよー! あの兄貴を精神的に上回ってなきゃ、敵討ちなんて最初から無理なんだよ、ボケが! ギャハハハハハ!』
「それは…、どうかな?」
『あ?』
 私の言葉を耳にしたレッド・ホット・チリ・ペッパー。
「私の能力を教えてあげるよ。一つ目。生命の寿命を1年分ごとに青いバラの花に変えること。二つ目…。」
 私が指差す先を、レッド・ホット・チリ・ペッパーが見た。
『ゲッ!?』
「“無機物”があれば、どこにだって出現するってこと! 私がいる、この杜王町にいる限りね!」
 レッド・ホット・チリ・ペッパーが尻尾を入れている地下電線の反対側から、鮮血色の赤い根っこである、ブルー・ブルー・ローズがニョロニョロと出ていて、レッド・ホット・チリ・ペッパーは、大いに焦っていた。
『うおおおおおおおお!?』
 いくらスピードがあっても、距離が近すぎる。忽ち根っこの先でひっかかれ、ポンポンっと何本か赤い茎の青いバラの花が咲いて落ちた。
「ミナミ、いつのまに制御を!?」
「違う…。たぶん、最初からこの野原の下に根を張り巡らせてたんだ。偶然です。……草木と虫とはいえ、“命”がここにはあふれてるから。」
 なんとなく、分かってきた気がする。
 自分のスタンドの傾向を…。
『ち…、ちくしょおおおおおおお! だ、だが老いぼれだけは、ぶっ殺す! 確か、ジョセフ・ジョースターだったか!? 見つかってたまるか!』
 トドメとばかりに襲いかかろうとした根っこを必死になって回避して、レッド・ホット・チリ・ペッパーが電線の中に逃げていった。
「今日には死んじゃうかも知れないよ〜?」
 っと、地下電線に向かって言ったら、バチッ!と一瞬弾けた。あ、きっと焦ったな? フフフ。とりあえず、レッド・ホット・チリ・ペッパーから出た青いバラは全部回収。あと、右手を切られた億泰君の治療は仗助が。
 億泰君は、悔しがっていた。完敗だと…。
 そんな億泰君に、広瀬君が諭した。
 敵討ちだとか、勝つか負けるとかじゃあない、ジョセフ・ジョースターさんを守ることを考えるんだよ、それがレッド・ホット・チリ・ペッパーを倒すことに繋がる、君はソレをしなくちゃいけないよ、みんなのために、僕らの住んでいるこの町のために…っと。
 広瀬君……。

 一方で、仗助と空条さんは、冷静にレッド・ホット・チリ・ペッパーよりも早く港に行かないとっと言ってる。うん…、冷静なのは良いけど…。もうちょっと配慮を…ねぇ。

 立ち直った億泰君も入れて、私達は、港へ急いだ。



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