レッド・ホット・チリ・ペッパー その2
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ぇ。で? その方法を考えるためにここに呼んだんっすよね? 承太郎さん。」
「ああ…。だが少し違う。」
空条さんが少し訂正した。
見つけ出すことは、できるそうだ。
見つけ出せる人物が、今日の正午の杜王町の港に到着する予定になっていると。
えっ? あと、2、30分だよ?
しかしその人物は、とても年を取っていて、体力もスタンド力落ちていて、80歳になろうかという歳で…、足腰も弱って杖をついていて、2年前に胆石除去手術も受けており、白内障も患っていて、さらに歯は総入れ歯……。
あれ? なんだろ? 引っかかるな?
80じゃなくて、79歳ってのが。
そういえば…、私と仗助のお父さんって……。
その時、バチバチっと音が聞こえた。
えっ? こんな電線ももない場所で電気の弾ける音…?
私達が振り返ったとき、そこには億泰君のバイクが放電しているのが見えて、放電はあっという間にレッド・ホット・チリ・ペッパーに変わった。
『確かに…、聞いたぜ〜〜〜!』
「なっ!?」
「エンジン? バイクのエンジンに!」
なんて用意周到というか、用心深い奴!
『今日の正午に、港だとぉ〜〜〜? この俺を探し出せる、スタンド使いだとぉ〜〜!?』
レッド・ホット・チリ・ペッパーがバイクのエンジンをかけて、ハンドルを握る。
まさか…、このまま…!? 行く気なの!?
ジョセフ・ジョースター…!
“私達のお父さん”を殺すために!!
止める間もなく、レッド・ホット・チリ・ペッパーがバイクを発進させた。
直後、億泰君がザ・ハンドで右手を振り下ろした。
空間が抉れ…、そして…、一瞬にして億泰君の体がバイクの後ろに乗った。
そこからは、億泰君とレッド・ホット・チリ・ペッパーの戦いだった。
レッド・ホット・チリ・ペッパーは、その性質上、電気がないと力が出せないし、スタンドそのものの維持もできないらしい。
だから、必死だ。億泰君に壊されたバイクのバッテリーを守るのに! そして電源となる電柱とかは、遙か彼方(100メートル以上先)!
私達は、億泰君を援護するため戦いの場へ急いだ。
戦いは、億泰君が圧倒していた。空間を削る能力。確かに恐ろしい! 瞬間移動ってとんでもないね!
けど何か嫌な予感がする…、レッド・ホット・チリ・ペッパーが挑発してる。
「億泰君! 挑発に乗っちゃダメ!」
私は叫んだが遅かった…。
渾身の力で振り下ろされた、ザ・ハンドの右手が地面を抉り、その下にある地下の電気ケーブルが掘り起こされてしまった。
そして復活したレッド・ホット・チリ・ペッパーが、一気にパワーを取り戻し、億泰君のザ・ハンド
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