レッド・ホット・チリ・ペッパー その1
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ジー・ダイヤモンドも成長してたとはな。なあ、ミナミちゃん。』
「来ないで!」
『いいじゃね〜か、帰り際のキスぐらいさせてくれたって…、っ?』
次の瞬間、床から生えた鮮血色の根っこがレッド・ホット・チリ・ペッパーの下顎をひっかいた。
『あ…、あああああ!!』
僅かに傷つけられた傷口から青いバラの花が一本咲き、慌てたレッド・ホット・チリ・ペッパーの下顎から茎ごと落ちた。
私は、レッド・ホット・チリ・ペッパーが拾うよりも早く、そのバラの花を奪い取った。
『か、返せ! 俺の寿命!』
「殺せるものなら、殺してごらん! この花がどうなるか分からないよ!?」
『!』
「1年って、短いようで長いからね…。たかが1年、されど、1年だよ? もし今年であんたが死ぬことになってるなら、明日には死ぬんじゃない?」
『こ、このアマ!!』
「返して欲しければ、自分で取りに来なさい! コソコソと電気のスタンドで現れてないで!」
『甘やかしていれば…! っ…!?』
私は必死で気づいてなかったけど、部屋中にブルー・ブルー・ローズの根っこが出現していた。
『おい、制御できないんじゃなかったのかよ!? いつの間に!?』
「えっ?」
言われて私は部屋の中の根っこに気づいた。
その隙を突いて、私の手から青いバラの花を奪おうとしたレッド・ホット・チリ・ペッパーだったけど、起き上がった仗助のクレイジー・ダイヤモンドの拳が飛んできたのと、ブルー・ブルー・ローズの根っこが襲ってきたので、慌ててコンセントの中に逃げていった。
レッド・ホット・チリ・ペッパーがいなくなり、母さんが来る直後、ブルー・ブルー・ローズは消えた。
レッド・ホット・チリ・ペッパー。
電気のスタンド。
しかも遠隔操作できる上に、日々成長して、すでにクレイジー・ダイヤモンドやスタープラチナレベルまで強くなっている!
このままじゃマズいのは分かるけど…。私には…。
私は、レッド・ホット・チリ・ペッパーから奪い取った1本の青いバラの花を握りしめた。
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