由花子と、ミナミの文通相手
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パニックになっている広瀬君を見て、私と仗助は、あの女の子…、由花子っていったかな? を一応警戒しておくことにした。
***
翌日から、な〜んか、私のスタンドをよく見かける。
しかも…、黒い髪の毛と絡まり合って。
ロッカー開けて、赤い根っこと黒い髪の毛が戦ってるみたいにウネウネしてたのを見た時は、思わずロッカー閉めたよ。
「はぁ〜〜〜〜。」
うまいこと人に見えない範囲で、赤い根っこと、黒い髪の毛の攻防は起こってるみたいだけど、お弁当の中にまで侵入してたのはさすがに堪えた。
「お腹すいた…。帰りになんか食べて帰ろ。」
そう思って、さっさと帰ろうと思ったら、由花子さんに出くわした。
おおっと…、これは…。
「あなた…、東方ミナミさん、ね…?」
「そうだけど?」
「…康一君に近づくのやめてくれる?」
「広瀬君は、ただの友達だよ。別に彼女じゃない。」
「…とぼけた顔して、嘘を吐く…。」
「嘘じゃない。」
「いい。二度と、康一君にまとわりつかないで。じゃないと…私…。」
「あの髪の毛って、あなたの?」
「!」
「その顔は図星か…。何度も言うけど、広瀬君はただの友達なの。あなたの恋路を邪魔する気なんてこれっぽっちもない。誓っていい。」
「信じられないわ。」
「信じる信じないわ自由だけど。本当に、本当だよ。」
「ほんとうに…、しんじて…いい、の?」
もうちょっとかな…。
「うん。信じて。本当だから。…それと、できる限り私に手を出さないようにして。」
「?」
「じゃないと…、あなたの寿命が減る。そうなったら、広瀬君と一緒に生きれる時間が少なくなっちゃうでしょ?」
「あなたも、なの?」
「うん。スタンド使いって奴らしいけど。私のは、かなりヤバいの…。生き物の寿命を奪い取る。しかも私の意志じゃ操れない。寿命を減らされるってことは、生きていられる時間が減るってこと! だから…お願い。」
「っ、ーー分かったわ。」
「…ありがと。」
けど、違った。
「警告が聞けないなら…、私はあなたを殺す。」
「えっ? うわっ!」
ブワッと蠢いた由花子さんの髪の毛が襲いかかってきた。
「ミナミさん!」
「広瀬く…!」
うわー! 最悪のタイミング!
「あっ! こ、康一君…!」
「山岸さん! あなたは、スタンド使いだったのか! なんで、ミナミさんを! ミナミさんは、ただの友達だって言ったのに!」
「だ、だって…。」
「僕の友達に手を上げるなんて! 僕は、今! 君のことを軽蔑する!」
「はうっ!」
ズガーーンっと由花子さんがショックを受けていた。
「だから言ったのに…。広瀬君と
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