由花子と、ミナミの文通相手
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にそんな意味は無いはず! だって私、相手の性別も知らないんだもの! 向こうだって知らないはずだし!
でも…、よく考えたら文章で性別は分かってるかも…。
キラさんの文ってすごく几帳面だし、きっと大人の人なんだろうなってのは感じてたよ?
もし実際に会うことになって、大人の男の人だったらどうしよう…。私が高校生の女子だって知られたら幻滅されるかな?
そもそも会うことを考えている時点で…、私もどうかして…、あれ?
「あれ、広瀬君だ。」
「えっ?」
「お〜す。どうした?」
「あ、億泰君。あそこに、広瀬君が…、あれ?」
「あ! おい隠れろ!」
「へ〜…。」
喫茶店の外のテーブルに座ってコーラを飲んでる広瀬君のところに、すっごく可愛くて綺麗な黒髪の女の子が来てた。
わぁお。広瀬君って意外とモテる?
しかも…、隠れて話を聞いてたら、なんと女子の方から告白! 広瀬君にだよ! すっごーい!
「でも…、康一君って、いつも東方さんって人といるわよね…。でもこの気持ちを抑えられなかったの…。」
「あ、あの…、ミナミさんは、友達のお姉さんだよ。か、彼女じゃないよ?」
「うそ! だって、スーパーモデル並みのスタイルしてるじゃない! 康一君だって、もし付き合うならやっぱり…。」
「えっと、その…だから、本当に! 友達なだけだよ!」
「ほ…ほんとう?」
「本当です!」
ん〜…、なんか私のことで話がこじれてる?
私だって、広瀬君のことは大事な友達だって思ってるよ? カップルとしてお付き合いしてないよ? もしあの二人がそれでこれ以上こじれるなら、ちゃんと私が間に入って弁解しないといけないかも。
億泰君が、メッチャ悔し泣きしてる。年頃の男子には辛いよね〜。
とかなんとか思ってたら、なんか様子が……。
あの女の子……、なんかヤバい気が…。
「どっちなの!? あたしのこと! 愛しているの!? 愛していないの!? さっさと答えてよ! こんなに言ってるのに!」
女の子がテーブルのコーヒーひっくり返してすごい剣幕で広瀬君に言ってる。
その後、勢いで迫ったことを猛反省したらしい女の子は、色々言って去って行った。
残された広瀬君は、ぼう然としてるし。見てた私達も私達でポカーンだよ。
……もしかして、広瀬君って、変な人を引き寄せやすい?
「そういや、入院した、間田が言ってたな…。スタンド使いは、スタンド使いと引かれ合うってよぉ。」
「えっ?」
「うげぇえええ! か、髪の毛がぁぁ!?」
「…仗助。フラグが立つって知ってる?」
「ああ。……当たりか?」
「たぶんね。」
コーラに大量に髪の毛が入り込んでて
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