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ある晴れた日に
554部分:もう道化師じゃないその五
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もう道化師じゃないその五

「応援か」
「そうみたいよ」
 こう言うだけであった。しかしだった。
 正道はわかってしまった。そのうえでピザと和菓子を受け取りはする。そうしてそれを食べたうえで未晴の横でギターを奏で歌を歌い続ける。しかし未晴は変わらなかった。
 未晴はこの日も反応がなかった。しかし彼は夜遅くまで部屋に留まった。それが終わってからだった。彼は病院を出てある場所に向かった。そこは。
 この時猛虎堂において彼等は集まっていた。そこでこれまた呆れるまでの巨大なハンバーグを食べながら酒を飲んでいるのであった。
「このハンバーグってよ」
「何だ?」
 佐々はいつもの様にカウンターのところから野茂の言葉に応える。
「どうかしたのか?」
「いやよ、どれ位あるかって思ってな」
 こう言いながらそのハンバーグをフォークとナイフで食べていってそのうえで彼に対して言うのである。
「それでこれ何百グラムなんだよ」
「五百だよ」
 それだけだというのである。
「五百な。あのハンバーグ専門店あるだろ」
「ああ、あそこね」
「あの店のハンバーグ参考にしたの」
「そういうことだよ。どうだ、美味いか?」
 五人が言ったところであらためて皆に問う佐々だった。
「焼き加減とか味とかまとまりとかどうだよ」
「いいんじゃないの?」
「結構な感じよ」
 皆こう応えながらそのハンバーグを美味そうに食べているそのハンバーグの上にはそれぞれ大きな目玉焼きまで置かれている。
「目玉焼きにも合うし」
「いいじゃない」
「その目玉焼き上に乗せるのも考えたんだよ」
 それもだというのである。
「工夫ってわけか」
「それなんだな、ハンバーグも」
「ああ、そうさ」
 坂上と坪本に対しても応えるのだった。
「工夫したら何でも美味くなるんだよ」
「だよな。何でも工夫だよな」
 春華も彼の今の言葉に頷く。
「今日は道を工夫したからいつもより速くいけたしな」
「そうかしら」
 バイクの話であった。そのスタープラチナから病院まで行った話である。彼女に乗せてもらった明日夢はそれを聞いていぶかしむ声を出したのである。
「春華百キロ普通に出してたじゃない。あれじゃ速く着いて当たり前じゃない」
「ちげえよ。あそこで信号待ちとかあるだろ」
「赤信号でも行ってなかった?」
「あれはな。テクニックなんだよ」
 強引にそういうことにしてしまっていた。
「道の交差点とかにコンビニよくあるだろ」
「ええ」
「そこの駐車場を通って右や左に行くんだよ」
 そうするというのである。
「そうすれば信号待たなくていいからな」
「そういえばそれしてたわよね」
「工夫ってのはそういうことなんだよ」
 こう目玉焼きと一緒にハンバーグを食べながら明
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