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仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
虹村兄弟 その1
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 そういえば…っと、私は、通学路にある空き家を見上げた。
 洋風な作りだけど、窓は全部なくって、あちこちボロボロ、板も打ち付けられていていかにも廃屋だ。
 確か、3,4年前からこんなんだったっけ?」
「ん?」
 ふと窓を見ると、誰かがいた。
 灯の点ったロウソクの燭台を手にしていて、影になってて顔は見えなかった。
 思わず確認しようとジーッと見ていると。

「あれ、姉ちゃん。」
「あ、仗助。」

 仗助と広瀬君が来た。
「なにやってんだよ?」
「ん〜、別になにしてるわけじゃないけど、あそこに人が…。」
「ひと〜?」
「仗助君のお姉さん。この家って、空き家ですよね?」
「ミナミでいいよ。同じ東方だし。双子で同い年だから、面倒でしょ?」
「あ…、じゃあミナミさん、さっき人が見えたって…、あれ?」
「姉ちゃん?」

「あれ?」
 視線が……やたら高い。っていうか…、あれ? ここって空き家の二階の窓? 後ろに倒れそうになると、気がつけば誰かに後ろから抱きとめられた。顔の真横に、ロウソクの燭台が見えた。

「!? 姉ちゃん!」
「ミナミさん!?」
 下から仗助と広瀬君の声が聞こえた。
「えっ、えっ? なに、なに!?」
「お前が、東方ミナミか。」
「ハッ!? ムグッ!」
 振り返ろうとしたら、口を手で塞がれて、窓から部屋の中に引っ張り込まれた。
 そしてその後、後頭部に衝撃が走り、意識が遠のく。
「…お前のスタンドに用が…。」
 っという男の声を最後まで聞かず、私は気を失った。





***





「ぅ…。」
 私は痛む体を起こそうとして、気がついた。
 両手が後ろで縛られている。
 そして、誇りの匂いとカビの匂い…、そして血のにおいがした…。
「よーやくお目覚めのようだな。」
「っ! あんた、誰…?」

「姉ちゃん!」

「仗助? 仗助!」
 部屋の出入り口の所に、仗助が血を流して立っていた。広瀬君もなぜかいた。
 そして気がついた。
 私の周りに、小さなヘリコプターや、戦車、そして小さな軍人達のようなスタンドが凄まじい数いたことに。
「さてと…、手短に用件を言わせてもらうぞ。東方ミナミ。」
「?」
「お前のスタンドを使え。」
「はあ!?」
「そうしないと、大事な弟が蜂の巣になるぞ。」
 小さな軍人達のようなスタンドが一斉に銃口と、兵器の発射口を仗助に向けた。
「どうした〜? 簡単なことじゃないか。ただスタンドを出すだけだ。」
「そんなこと…言われても…。」
「ん〜〜? まさか、自分じゃ出せないということか? なるほど、通りで…。
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