アンジェロ その3
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お爺ちゃんが生き返った。
その衝撃の事実は、私達に大きな衝撃を与えた。
親戚の用事と、行事のため母さんとお爺ちゃんは今いない。
アンジェロは、きっと諦めないだろう。っと空条さんは言った。
お爺ちゃんを殺し損ねたことは、奴にとって大きな揺さぶりになっただろう、そして必ずまた狙ってくるはずだと言った。
そして、今、私達の家に空条さんが上がってる。
アンジェロの、アクアネックレスを警戒して、私達は水道水など液体の物は口にしていない。食べたり飲んだりは、全部密閉された物から摂ってます。
「…あの、承太郎さん。」
「なんだ?」
「なんで姉ちゃんまでこの場に残らせたんっすか?」
そう、アンジェロ退治にのために残ってるんだけど、なぜか空条さんが私も残れと言ってきたので、母さんだけが親戚の所に行きました。
「察しの悪い奴だぜ。」
「なんでっすか?」
「お前達の祖父が蘇生されたのは、ミナミのスタンドの可能性が高い。」
「! けど…。」
「本当に知らないらしいな。ミナミには、間違いなくスタンドがあるぜ。それも青いバラと関係の深いな。」
「お爺ちゃんが言ってましたね。青いバラがどうのって。」
すると空条さんが私を、じぃっと見てきた。なにか言いたげな…意味深な…視線。
「ともかく、“死んだ人間の蘇生”なんて見せられたら、あの場にいたスタンド使いで、しかも身内となれば仗助、お前か、ミナミ、どちらかだと向こうは考えるはずだ。仗助、お前のスタンドが近距離で、破壊した物を直す能力だということは向こうはすでに知っている。ならば…、考えられる可能性は…。」
「っ!」
「アンジェロがお前を狙っている限り、蘇生の可能性は必ず封じ込めたいはずだ。……あとこう言っちゃなんだが、ついでに強姦なんてのも考えてる可能性もある。」
「なっ!?」
仗助が椅子を蹴倒す勢いで立ち上がった。
「だろうね…。」
「姉ちゃん!?」
「あれからアンジェロの犯罪歴、調べたんだけど……、私か仗助だったら…、まず間違いなく私を狙うでしょうね。犯して殺すなんて、常套手段だろうし。」
「姉ちゃん!」
「……頼りにしてるよ。」
私は、気がつけば仗助の服の袖を摘まんでいた。
「ーー!」
……私だって、怖いんだから。……馬鹿弟。
「ところで、仗助。」
「なんすか?」
「その唇の傷は? この間俺がスタンドで殴った跡だろ。自分のスタンドで治さなかったのか?」
「……自分の傷は治せないっす。」
「もし、お前の体内に敵が入ったらどうする?」
「……死ぬっすね。」
そうだった…、仗助の力は、仗助自身には使えないんだった。
自分よりも他人…、優しい子の弟にはふさわ
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