暁 〜小説投稿サイト〜
仗助にもしも双子の姉がいたら?ネタ
ミナミと仗助、空条承太郎に出会う(side:ミナミ)
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
4歳の時、原因不明の発熱により、50日間生死の境をさまよった経験あり。そして、父親の名前は……、ジョセフ・ジョースター。」
「…なんで?」
 私は思わず声を漏らしていた。
 すると男の人は、私の方も見た。
「それと、双子の姉が一人。名前は、東方ミナミ。お前だな。」
「ええ…、まあ…。あの、なぜ私達のことを?」
「あの、クソジジィ。『わしは生涯、妻しか愛さない』などと聖人のような台詞吐いときながら、てめーが65歳の時浮気してできた娘と息子がここに今……。おっと、口が悪かったな。俺の名は、空条承太郎。なんつーか、血縁上は、お前達の『甥』ってやつになるのなか……。奇妙だぜ。」
「え〜〜、甥ですか〜〜。」
「はあ…。」
 私と仗助は、顔を見合わせた。

 空条承太郎さんの詳細の話によると、高齢になった不動産王の、私達のお父さんに当たるジョセフ・ジョースターの遺産分配時のための調査で、私達の存在が分かったのだそうだ。
 っていうか…、15年もほっとかれて今更ねぇ…。

 でも、母さんは、愛し合って私達を産んだんだって言ってるんだ。それについては、私達は納得してる。

 だけど……。

「すみません。ジョセフ・ジョースターさんの連絡先と住所、至急教えてください。」
「なんだ?」
「ちょっと野暮用で。」
「姉ちゃーーーん!!」
 弟よ。このモヤモヤは、納得してても治まらないということもあるんだよ。だから止めるな。あんたは、優しい子だからいいけど、私はそうじゃないんだから。
「おいおい、殴るんなら、俺を殴りな。俺は高齢のジジイの代わりにお前らに殴られる覚悟できたんだぜ?」
「いえいえ、殴ったりしませんよ。80になろうかって人を。いくら父親でも。ただ…、直接ね、お話ししたいってずっと思ってたから。」
「話したいことがあるんなら、俺に話をすればいい。俺はジジイの代理だ。」
「いえ、ただ話がしたかっただけです。本当の父親と…。それだけですから。」
「……。」
 私がそう言うと、空条承太郎さんは、呆気にとられた顔をした。
 あれ? 私、変なこと言った?
「それにしても…。」
「?」
「お前が、あの時の…か…。」
「?」
 空条さんの呟きに私は首を傾げた。


[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ