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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica47イリュリアが悲願の為〜Wir sind in Berlka geboren〜
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消失したはずだ。試してみたいが誤って殺してしまっては意味が無い。このままで教会に引き渡す。キュンナ、お前もクーデターの中心メンバーとして逮捕する」

魔力も生成できず、身動きが取れないようにバインドで拘束され、一切の抵抗が出来ないキュンナは「またセインテストに邪魔をされるなんて・・・」と、悔しさに涙した。

「お前たちは喧嘩を売る相手を間違えたんだよ。それに、手段も間違えた。ベルカを蘇らせるだけなら、ミッド地上本部を貶める必要はなかったんじゃないか?」

「いいや、必要ではあったよ。確かに我々の目的は、ベルカの再誕だ。しかし、それは第1段階。計画には第2段階もあった。かつてミッドガルドと呼ばれていた複合世界は、本星とレーベンヴェルトで成り立っていたという。そのためにはミッドチルダも掌握しなければならないのだ」

だからミッドチルダ地上本部を貶めたのだ、グレゴールは言う。全てはベルカという世界名に変わる前のレーベンヴェルトと、ミッドチルダという名前に変わる前の本星を再現し、複合世界ミッドガルドに戻すため。

「俺が言えた義理じゃないが、過去に囚われすぎだろう? 現代の世界に生きているお前たちは、未来を見据えて生きるべきだった」

そう言ってルシリオンは手錠を用意し、キュンナとグレゴールを捕まえるために、2人の側へと近付いて行った。

――瞬神の風矢(ソニック・エア)――

「っ!」「「っ!?」」

ルシリオンと、キュンナとグレゴールの間に向かって飛来したのは風の矢8本。床に突き刺さると同時にブワッと爆ぜ、風圧でルシリオンを僅かに後退させた。3人の視線が同じ方へと向く。
そこに居たのは、チェスナットブラウンのセミロング、ブロンズレッドの柔和な瞳。赤紫のブラウスに黒のベスト、黒ネクタイ、黒のプリーツスカート姿の・・・

「フィヨルツェン・・・!」

「「同志ヴィスタ!」」

“堕天使エグリゴリ”の1機で、最後の大隊最高幹部の1人、フィヨルツェンが、美術品のような大弓を構えていた。

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