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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica47イリュリアが悲願の為〜Wir sind in Berlka geboren〜
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も辛いだろう? もうやめないか? これ以上の戦闘は無意味だ」
「いいえ。私がそうであれ、と生み出されました。その事実が存在し、私自身がそれを叶えようという意志を持つ限り・・・!」
「投降はしない、か。残念だよ、キュンナ。お前は一角の騎士だったのに」
パーシヴァルは穂先をキュンナへと向くように槍型アームドデバイス・“ロンゴミアント”を構え、「コード・フロガゼルエル」穂に銀色の炎を付加させた。
「デバイスの起動を待っていてくれるんですね・・・?」
キュンナは応じるように首から提げていた逆五芒星ペンダントを手に取った。
「ここで闘わずして捕まると、お前も納得は出来ないだろ? だからお前の本気の全力を真っ向から打ち砕いて、これ以上の戦いを諦めさせるだけだ」
「・・・ありがとうございます。ペンドラゴン、セットアップ」
キュンナの言葉で“ペンドラゴン”は起動し、大鎌へと変形する。2m近い柄のヘッド部分には50cm幅の歯車があり、片側からは弧を描く刃体1mの金属刃が伸び、もう反対側からは金属刃と同じ形状の銀色に輝く魔力刃が展開されている。石突にも歯車が有るが、金属刃は無い。こちらの歯車は魔力刃展開用だ。
(こんな狭い場所での戦闘は、点での攻撃を得意とする槍の騎士パーシヴァルに軍配が上がる。外に出るべきなんだろうけど、地下室から離れてしまう。どうすれば・・・?)
チラリと窓の外を見れば、もう日も落ちて暗くなっている中で、複数の騎士が隊舎を包囲しているのが判った。パラディン級ではない相手であれば、たとえ複数人であってもキュンナの実力なら包囲の突破は可能だろう。
「(でも外に出たら意味が無い。地下に降りるまでに騎士パーシヴァルを撒くようにして、気付かれる前に本部へ転送。これが一番か・・・)ごめんなさい!」
謝罪の言葉と同時にキュンナは踵を返して、脱兎の如く逃げ出した。パーシヴァルは驚きも焦りもなく、軸足に力を込め、「逃がさない」の声と共に床を蹴った。一足飛びで一気にキュンナへと迫るが・・・
「夢影!」
キュンナを護るかのように、彼女と瓜二つの女性が3体と出現。まず1体がパーシヴァルの繰り出した炎の刺突を体を張って受け止め、消滅する前に両手で“ロンゴミアント”の柄を握り締め、残り2人がパーシヴァルに飛びつこうとした。
「コード・シャルギエル!」
宙に生成された氷の槍2本が迫り来る偽キュンナ2人の胸目掛けて射出され、ドスッと鈍い音を立てて貫き、全身に広がるように凍結が始まった。
「キュンナ! これ以上罪を重ねるな!」
3人の偽キュンナの消滅を待たずにパーシヴァルはキュンナの追跡を開始。廊下を駆け、角を曲がったところで「またか!」と悪態を吐く。廊下を塞ぐように偽キュンナが2体と
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