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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica47イリュリアが悲願の為〜Wir sind in Berlka geboren〜
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(騎士プラダマンテもまさか敗れるなんて・・・。同志
フィヨルツェン
(
ヴィスタ
)
はあまり頼りにならない。・・・負けを、大人しく認めろと・・・? そんなの嫌だ)
キュンナはここからどう立て直そうかと必死に思考を巡らせる。新生ベルカ騎士団は壊滅と言っても差し支えないレベル。同じように最後の大隊も似たようなものだ。ここからの立て直しは不可能に近いが、技術者のミミルが居れば再起は出来る、と可能性を見出す。
(セインテストの待つ本部へ向かうために地下へ行かないと)
ゲルブ・クリュザンテーメの隊舎は他の隊舎とは違い、秘密裏に地下室が造られ、転送装置を設けられている。何故それが教会に気付かれなかったと言うと、ゲルブ・クリュザンテーメは始めから新生ベルカ騎士団の構成員となるべく育てられた騎士を纏めておくために、リナルド・トラバントによって設立された部隊だからだ。
(なんとしてもベルカを、レーベンヴェルトを再興させなければ)
自分が生まれた理由、そして存在意義を胸に隊長室を出たキュンナは、「っ!」直感のままにその場から飛び退いた。
――コード・パディエル――
銀色に光り輝く電撃の槍1本が、キュンナが今しがた立っていた場所に突き立った。その槍が放たれてきた方へと目をやったキュンナは、2mとある槍を携えた騎士を視界に収めた。
「騎士パーシヴァル・・・!」
「やあ、キュンナ。部下を連れずに独りで何をやっている?」
パーシヴァル・フォン・シュテルンベルク。結婚や子供が出来たのを機に称号を返上した、元槍騎士最強のシュぺーアパラディン。昇格試験でA級1位に敗れて降格したわけではないゆえ、その実力は今なお最強。
「部下・・・ですか?」
「ゲルブ・クリュザンテーメだよ。かつてお前が率いていた部隊だ。彼らは必死に抵抗していたぞ? ベルカのため、イリュリアのため、とね。イリュリア。お前の先祖の国の名だ。まだ諦めていなかったんだな」
古代ベルカに繁栄した技術大国イリュリア。ベルカ統一という名目で、かつての名前だったレーベンヴェルトの再興を目的としていたが、対イリュリア連合との1日戦争に敗れてからはその目的は失われた。
「・・・断言された以上はもう誤魔化しはきかないんでしょうね。そうですよ、ベルカ・・・レーベンヴェルトの再興が、私の存在意義ですから」
キュンナは思い返す。自分が生まれた理由を、そして遥か過去の記憶を。キュンナは、イリュリア大戦の発端となった女王テウタの遺伝子とリンカーコアを基にして、プライソンの手によって生み出された記憶転写型クローンだ。それゆえに敗戦の原因とも言えるオーディンもといルシリオンのそっくりさんであるパーシヴァルやトリシュタンのことは苦手としている。
「過去に囚われるのはあまりに
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