第四章
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「ばれる」
「そうなるやろ」
「それで爪を隠してもやな」
「すぐにばれるで、中級以上のモンスターを召喚出来るにしても」
「レベルをチェックされるから」
「ばれるわ」
そうなるというのだ。
「ほんまにな」
「それでもそう言うからには」
チェチーリアはイザベルのその顔を見つつ彼女に問うた。
「根拠あるんやね」
「召喚は術を使うのがメインやが」
「アイテムとかでも出来るな」
「そや、流石に個人の細かい持ちものになると」
チェチーリアも気付いた顔になって言った。
「学校やと学生のはするけど」
「先生はどや」
「流石に煙草とか吸うてもええし」
ただし喫煙場所で吸うことがエチケットだ。
「プライベートの持ちものはな」
「学校に持ち込んでもチェックせんやろ」
「そやな」
「それでや、先生でな」
「アイテム使って召喚してる人がおるか」
「そうしたアイテムこの世界にあるしな」
それでというのだ。
「やってるんちゃうか」
「成程な」
「ただしな」
イザベルはさらに言った。
「ここで問題は動機や」
「それか」
「動機がなくてやるんやったらな」
「悪戯にしてもな」
「学校の先生の悪戯にしてはおかしいやろ」
「そやな、学校の先生の悪戯いうたら」
チェチーリアが言うそれはというと。
「痴漢とか万引きとか障害沙汰とかな」
「あと収賄とかな」
「学校の先生の犯罪めっちゃ多いけど」
この世界でもこのことは変わらない、どうしてもいい鉄は釘にはならずいい人は学校の教師にならないということだろうか。無論そうでない人の方が多いが。
「こうしたことはな」
「ないやろ」
「そやな、ほな」
「今回の事件で立場悪くしてるの誰か」
イザベルは今度はこんなことを話した。
「この学校の中で」
「そら校長先生や」
チェチーリアはあの老魔術師の話をした。
「あの初等部のな」
「あの人やろ」
「初等部でのことやしな」
「こんなことが続いたら」
イザベルはさらに話した。
「校長先生の立場が危うくなる」
「これは立派な不祥事やしな」
「若し子供が襲われて怪我とかしたら」
それこそというのだ。
「もうその責任でな」
「校長先生更迭やな」
「そうなるやろ、そしてその場合は」
「次の校長先生は誰か」
「そうしたお話になるけど」
「その筆頭候補は誰か」
「その人が怪しいやろ」
イザベルはまさにと指摘した。
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