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ヒトデの災い
第四章

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「泳ぎは覚えさせられるかなら」
「プールまで用意されて」
「最近は学校にも置いてるしな」
 プールをわざわざ造ってそれで水泳を教えているのだ。
「そうもしてるしな」
「泳げると」
 その時はというと、とだ。ファラはさらに話した。
「いざって時に助かるしな」
「溺れた時とかな」
「お水に落ちても安心やし」
「軍の行軍でも」
 この時もというのだ。
「泳げると多少の川はそのまま踏破出来るし」
「その分強くなるしな」
「ちゃと泳げる様にしてるな」
「中里さん達が徹底させてるわ」
「それがな」
 シルビーナはさらに言った。
「私等にも有り難いな」
「やっぱり泳げるに越したことないわ」
「ほんまにそやな」
 二人でこうした話もした、そして次の日もだった。
 二人はヒトデのモンスター達を倒していった、この日もかなりの数を倒し次の日もだった。ヒトデの数はかなり減っているが。
 それでも多い、それでシルビーナは七日目に海に行く途中にファラに対してこんなことを言ったのだった。
「ひょっとしたらな」
「ひょっとしたら?」
「いや、ヒトデを生み出してるな」
「親がおるか」
「それで異常発生させててな」
 今自分達が倒しているヒトデ達をというのだ。
「今もな」
「あたい等が倒してもか」
「それでもや」
 まさにというのだ。
「次から次にな」
「生み出してるんやな」
「そうちゃうか」
「つまり親がおるんやな」
「そうちゃうか」
「ほなその親をか」
「おったらやけどな」
 若しそうならというのだ。
「そいつを倒すか」
「生み出す元凶を倒してか」
「変に増えるの止めることもな」
「してくか」
「おったらそうしよか」
 こうした話をしてだ、それでこの日もだった。
 二人でヒトデを倒していくとその前にだった、一匹の巨大なヒトデを見た。シルビーナはここでこう言った。
「予想当たったな」
「あんたのな」
「占ってた?」 
 シルビーナはファラに顔を向けて彼女が占い師であることから問うた。
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