第三章
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その数を見てだ、シルビーナはまた言った。
「数万、いや数十万か」
「それ位おるな」
ファラもこう言った。
「これは」
「これだけおるとな」
「そらお魚もおらん様になって」
「漁港もあがったりや」
「そうなるな」
「ほなここはな」
シルビーナはファラに応えて言った。
「この連中少しでもよおさん倒して」
「漁港を救おうな」
「そうしような」
二人で話してだ、そうしてだった。
シルビーナはファラと共にヒトデ達を倒しはじめた、二人共術も使うがシルビーナは武器である剣も使って戦う、ここで彼女の神具で姿を消してもいたが。
姿を消すとヒトデ達も気付かない、ファラはその状況を見て言った。
「ヒトデは目あったんか」
「モンスターとしてのヒトデはあるやろ」
シルビーナはこうファラに答えた。
「それでや」
「見えへんとか」
「それだけこっちが有利になる、それにな」
「自分の神具イツラコリウキの衣はな」
「防具であり姿を消す力もあるけど」
それだけでなく、とだ。シルビーナは話した。今は二人に迫りヒトデの大群を爆裂の術で跡形もなく消し飛ばしている。
「ただ消えるだけやない」
「気配も匂いもやな」
「音もや」
「つまり五感で察知出来ん様になるな」
「そや、ほんまに姿を消すんや」
そうしたものだというのだ。
「そやからほんまに強い」
「そういうことやな」
「それだけにな」
「敵に奇襲を仕掛けるのに有利や」
「そういうことやな」
「ほなまた使うわ」
こう言ってだった。
シルビーナはまた姿を消して戦う、そうしていき。
ヒトデの数を次々に減らしていった、それで昼は戦い夜は街に戻って宿屋で休憩を摂ったがこの時にだった。
シルビーナはファラに共に宿屋で風呂を入りながら湯舟の中で言った。
「モンスターの大量発生は常でも」
「今回はやな」
「海やからな」
そこでのことでというのだ。
「中々な」
「薙ぎやな」
「そう思うわ」
実際にというのだ。
「私泳ぎも得意やからええけど」
「確かに自分泳ぎ得意やな」
「自分も泳げるしな」
「まあな」
「けどや」
それでもとだ、シルビーナは湯舟の中で言うのだった。その中にはファラもいる。
「若しもな」
「泳ぎが下手やと」
「困ってたな」
「それはな」
実際にとだ、ファラも答えた。
「その通りやな」
「そうした依頼やな」
「そう思うと二人共泳げてよかったな」
「というか」
シルビーナはこうも言った。
「私等泳げんとあかんってな」
「星のモンは全員でな」
「軍人やったらな」
この場合は一般兵士全員にも及ぶ。
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