第百十三話 返す刀でその二
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「どうしてもだ」
「人手が足りなく」
「そうなっているからな」
「それだけにですね」
「今はな」
何といってもというのだ。
「戦が終わってからな」
「人材を揃えますね」
「その両方でな、それを行ってだ」
そしてとだ、英雄はさらに言った。
「その面からもな」
「固めていきますね」
「勢力をな」
「その時が迫っていますね」
「そうもなっている」
実際にとだ、英雄は謙二に話した。
「今の俺達はな」
「いや、人もでござるな」
ここで言ったのは智だった。
「多く必要でござるな」
「そうだ」
「そうでござるな」
「ではな」
「人材もでござるな」
「集めていく」
これからはというのだ。
「大坂に戻ってすぐにな。そして治める仕組みもな」
「整えるでござるな」
「そうする、これまでも整えてきたが」
「それだけでは及ばなくなってきているでござる」
「関西全域、そして浮島全体となるとな」
「今の状況では」
「予想以上に大きい、だからだ」
「ここは」
「そうだ、よりだ」
まさにというのだ。
「整える」
「そうしていくでござるな」
「ただ田畑や街を整えるだけでは駄目だ」
政、それはというのだ。
「そして戦もな」
「兵が多いだけではです」
今度は紅葉が言った。
「駄目です」
「率いるべき将がいないとな」
「そして軍師も」
「軍を動かす仕組みもな」
治める仕組みだけでなくというのだ。
「全てな」
「整えていきますね」
「本格的にな、では今はな」
「越前に金ヶ崎に兵を戻し」
「そしてだ」
「越前全土をですね」
「手中に収める」
こう言ってだった、英雄は主力を金ヶ崎に戻してそれから本格的な越前攻めに移った。するとだった。
越前一国に追い詰められていた敵はもう戦意はかなり落ちていて城も砦も英雄達が使者を送ると次々に降り。
英雄達は敵の本拠地である北ノ庄城に向かった。するとだった。
その進路でも戦はこれといってなくだ、城を簡単に囲めた。それで英雄は城の城主達に対してもだった。
使者を送った、英雄は使者を送ってから城の五層七階の天守閣を観つつ言った。
「これで降ればだ」
「よしとして」
「降らないならだ」
こう峰夫に答えた。
「攻める、敵兵は一万いるが」
「しかも大きく立派な城でありますが」
「攻める」
降らないならというのだ。
「そうする」
「そして攻め落とすでありますな」
「そうだ、大砲も用意した」
見れば城に向けて十門ある、これがこの城に対して持ってきた大砲の全てだ。
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