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Re.IS〜For the love & peace〜
5.再開のS/Start Your School Life
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IS学園入学式当日。
1年1組の教室は、静寂に包まれていた。28名の女子生徒が集まれば姦しくお喋りが繰り出されると思われるはずが、そんな事は無かった。
女子生徒たちが静かにしている理由。それはこのクラスに編入されている二人の男子生徒。
一人は最前列の教壇前の席に座っており、女子の視線に気付いているからか身体がカチコチに固まっている。彼の後ろ側の席に座っている子たちは見えないだろうが、今の彼の顔色は病に当てられているかのように悪くなっている。こちらが
一人目
(
The First
)
、織斑一夏だろう。
そしてもう一人が。
(うーむ。研究に身が入らん)
そう。それがどこぞの天っ才の抑え役にして、天才と天災が生み出した天っ才物理学者であるこの俺だ。
いやね。別に緊張とかそういうのではないんだ。二十歳にもなって高校かよなんていう落胆も…………少しはあるな。うん。
「皆さん、入学おめでとうございます。私は今日からこのクラスの副担任を勤めます、山田真耶です。これから一年間、宜しくお願いします」
ああ、最悪だ。うん?何がって?席だよ席。普通席は五十音順だ。この学園もその例はこぼれない。俺はレイモンドだから、窓際というベストポジションを獲得したのだが、問題はその後ろのやつがなぁ。
「織斑一夏です。・・・・・以上です!」
ああ!もう!せっかくの晴れ舞台?なんだから辛気くさいのはヤメだ!
「お前はまともに自己紹介もできんのか」
「げ!範馬勇次郎!」
「誰が地上最強の生物だ!」
ポジティブに考えればまた新たなことを学べるチャンスってことじゃないか!しかもほぼ奨学金で!学者としてこんなにうれしいことはないだろう!そう考えると悪いことばかりでもない気がしてきたぞぉ。ここは、心火を燃やして俺のアイテムを、
バシィン!という音が教室に鳴り響いた。特に俺の頭の上で反響をしていた。
「(声にならない悲鳴)〜〜〜〜っ!まだ研究の途中でしょうが!」
バシィン!とさらにもう一発追加をお見舞いされた。
「自己紹介の途中だろうが。馬鹿者が」
あれ?あ。ほんとだ。
コラ。そこ。ハァってため息つかないの。後ろ向かなくても聞こえてるんだからな。
「まったく。お前の番だ」
「あ、はい。んじゃ改めて。俺はレイモンド。今はファーストネームだけで勘弁してくれ。歳は二十歳だがISに乗れるってことでこの学園に入ることになった。趣味は機械とかの物イジり。嫌いな物は鮹と女尊男卑。以後、お見知り置きを」
フッ。どうよ。この無難な自己紹介。地味に聞こえてきた織斑弟の二の舞になりたくないからな。あ、でも出席簿ですでに叩かれてるわ。
教室に沈黙が、続く。でも嫌な予感が加速的にやってくる。そしてそれが最高潮になった時にそれはやってきた。あ、
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