ターン13 太陽と月と罪と罰
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は異なり、全面的に青を押し出したカラーリングとなっている。しかしそのデザインはまさに対、ある一点を除くほぼすべてがインティの姿に酷似している。太陽の龍と月の龍を隔てる何よりの違い、それがその龍の体を伸ばす本体の仮面であった。太陽をかたどったインティに対し、月を人面に見立てた仮面……そしてそれが、先ほどインティの辿ったルートをなぞるようにして天頂へと浮かびあがった。
☆5+☆1=☆6
月影龍クイラ 攻2500
「『インティ、そしてクイラ。ともに対となる太陽と月の化身……魔界劇団の今宵の相手は、どうやら大自然の象徴たる昼と夜の顔そのもの。となればそれらを同時に相手取るこの演目名は、さしずめ魔界演目「星落とし」とでもお呼びいたしましょうか。天高く輪廻の孤を描く、昼と夜二色の顔を持つ2つの天体。ならば今こそ我々のエンタメで、星の軌道さえも曲げてみせましょう』」
相手のデッキのギミックが分かったところで、鳥居は決して立ち止まらない。それは、彼の魔界劇団に対する誇りと自信のなせるものだ。
しかしまた、その相手たる朝顔もかつては糸巻と同じプロデュエリスト。決して一筋縄ではいかない相手だろうと、改めて気合を入れ直す。
「星落とし、ねえ。はっ、なかなか言ってくれるじゃねえか。さすがはエンタメを名乗るだけのことはある、威勢のいい奴は嫌いじゃないぜ。俺の手札は残り2枚、これを全部セットしてターンエンドだ」
「『初手からハンドレスとは、なかなかに強気ですね。それでは、私のターン!おや、このカードは……いえ、なんでもございません』」
ドローしたその1枚を見て、やや意味ありげな反応を見せる鳥居。だがそれ以上そのカードに触れることはなく、すぐさま別のカードを使って動き出した。
「『まず我々の目指すべきは、天頂に浮かぶあの青き月。そしてこの無謀なる挑戦に、果敢に挑む勇気ある団員の名を紹介いたしましょう。ライトPゾーンにスケール1、怪力無双の剛腕の持ち主……魔界劇団−デビル・ヒールを、そしてレフトPゾーンにはスケール8、誰もを笑わす最高の奇術師。魔界劇団−ファンキー・コメディアンをそれぞれセッティング!』」
彼のデュエルではおなじみの、左右に立ち並ぶ光の柱。それぞれ紫色の巨漢と黄色い肥満体がその中心に、自身の持つ数字と共に浮かび上がる。
「『これにて私は手札より、レベル2から7のモンスターを同時に召喚可能。ペンデュラム召喚!舞台駆けまわる若きショーマン、魔界劇団−サッシー・ルーキー……そして!この偉大なる挑戦に、やはり彼の名は欠かせません。栄光ある座長にして永遠の花形、魔界劇団−ビッグ・スターの登場です!』」
魔界劇団−サッシー・ルーキー 攻1700
魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500
「サッシー・ルーキ
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