暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王BV〜摩天楼の四方山話〜
ターン13 太陽と月と罪と罰
[16/19]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ません。まずは、星を落とすための下準備が必要となりますね。最初に来たるはこのカード、舞台を回す転換の化身。魔界劇団カーテン・ライザーを召喚!そして彼自身の効果によりデッキから魔界台本「火竜の住処」を墓地に送ることで、エクストラデッキより再びビッグ・スターを回収いたします』」
「やっぱり何か思いついたみたいだな。さーて、どう逆転する気かね」

 満足げに呟く糸巻の前で、カラフルなテントに顔と手足が生えたような異色の演者が召喚されてメタファイズ・ホルスの横に並ぶ。

 魔界劇団カーテン・ライザー 攻1100

「『ここで私はエクストラモンスターゾーンのメタファイズ・ホルス・ドラゴンと、今しがた召喚したカーテン・ライザーの2体を左下、及び右下のリンクマーカーにセット!リンク召喚、電脳駆けるデータの翼。LANフォリンクス!』」

 LANフォリンクス 攻1400

「まずはマーカー確保か。まあ、メタファイズ・ホルスが居座ったままじゃ何もできないしな」

「『セッティング済みのスケールは1、そして8!ペンデュラム召喚、エクストラデッキから再びサッシー・ルーキーとプリティ・ヒロインを、そしてクライマックスともなれば、なんといってもあの花形は欠かせません。手札からはもう1度、ビッグ・スターの登場です!』」

 魔界劇団−サッシー・ルーキー 攻1700
 魔界劇団−プリティ・ヒロイン 攻1500
 魔界劇団−ビッグ・スター 攻2500

 そして用意したリンクマーカーをフルに活用して呼び出される、3体の魔界劇団。だが、まだその展開は止まらない。彼の思い描いた星落としのシナリオは、この3体が出揃った今もなおその途上にあった。

「『ビッグ・スターの効果発動!再びデッキより、魔界台本「魔王の降臨」を再上演!3種類の団員が存在することで破壊可能なカードは3枚、私はこの効果によってSin Territory、そして月影龍クイラを破壊します!』」
「クイラを選ぶとはいい度胸だ。明日が来ればまた日は昇るって、裏デュエルコロシアムの時に青木のおっさんから聞かなかったのか?甦れ、太陽龍インティ!」

 魔王の一撃が赤紫色の宇宙空間そのものを揺さぶり、その頂点に浮かぶ月の龍を陰らせる。再び沈んでいく仮面と入れ替わりに、つい先ほど沈んでいったばかりの太陽の龍が蘇った。

 太陽龍インティ 攻3000

「さあ、望みどおりに蘇生してやったぞ。それで次はどうする気だ、兄ちゃん?」
「『ならばもう1度申し上げましょう、私の今回の演目は星落とし。なるほど、確かに太陽と月の龍の不死性は恐ろしいものでした。しかしその力も、決して無尽蔵に使えるものではございません。ここで魔界劇団の心強き仲間、更なるゲストをご紹介いたしましょう』」
「ゲスト?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ