ターン13 太陽と月と罪と罰
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色の矛盾の仮面。さあ覚悟しな、Sin パラドクスギアを召喚、そのまま効果を発動するぜ。フィールド魔法が表側で存在する際にこのカードをリリースすることで、デッキからもう1体の歯車を特殊召喚したうえでそれとは別のSinを手札に加える。チューナーモンスター、パラレルギアを特殊召喚!」
Sin パラドクスギア 攻0
Sin パラレルギア 攻0
「相変わらずの大型揃いか。よくもまあ、あんな重そうなデッキ回せるもんだ」
「俺に言わせりゃ巻の字、お前のデッキの方が大概だがな。アンワで種族サポートを腐らせて、バジェにドーハスーラにクリスタルウイング……よくあんな性格の悪さがにじみ出たデッキ臆面もなく回せるもんだ」
「お、お姉様を馬鹿にしないでください!」
「へいへい、悪かったな嬢ちゃん。パラレルギアをシンクロ素材にする場合、ルールとして他のシンクロ素材は宇手札のSinモンスターにする必要がある。俺は手札のドラゴン族レベル8、Sin スターダスト・ドラゴンに、闇属性レベル2のSin パラレルギアをチューニング。太陽沈み月堕ちる時、表裏一体を混濁する冥府の龍がその瞳を開く。シンクロ召喚、冥界濁龍 ドラゴキュートス!」
白黒の仮面をつけた星屑の龍を、手足の付いた歯車の変化した2つの光の輪が包む。そして現れる第3のシンクロモンスターは先ほど沈んだ月の龍を、そして現在もなお天頂に浮かぶ太陽の龍をもはるかに凌駕する圧倒的な巨体の持ち主だった。その腹には頭部とは別にもう1つの巨大な口が開き、かすかに息を吐くと空気の流れと共に大量の瘴気が周りの空気に散布される。
それは太陽も月も関係ない、死の世界より来たる龍。互いが互いを蘇生するインティとクイラのコンセプトに真正面から抗いながら、そのどちらの要素も内包するもう1体のドラゴン。
冥界濁龍 ドラゴキュートス 攻4000
「さて、そろそろ終わりじゃないか?バトルフェイズに……」
「『いえ。確かに以前までの私であれば、この状況を覆すことは不可能だったでしょう。ですがデッキとデュエリストは、常に進化を繰り返すもの。今の私のこの手には、この危機的状況に対する回答が握られています!』」
「何!?」
絶体絶命のピンチにも、鳥居はにっこりと笑う。彼の手に存在する、最後の1枚となるカード……しかしそれを表にする前に、敬意を表すべく深々と優雅な動きでお辞儀する。
「『まずはこの場をお借りして、チャンピオン……妖仙獣使いの強敵であったロベルト、後ろ帽子のロブへとお礼申しあげておきましょう。あなたがあの時私のデッキの力を見抜き、その補強のためにくださった1枚のカード。その真の力、今こそこの舞台にてお見せいたしましょう!メインフェイズ終了時に手札より、ホップ・イヤー飛行隊の効果を
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