ターン13 太陽と月と罪と罰
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法。このまま残していれば次のターン、鳥居もまたこの効果を発動することができる……だが2人ともすでに公開情報から、それが実現しないことを知っている。それは、使神官アスカトルのコストとして捨てられたネクロ・ガードナーと同様に死神官スーパイの効果を発動するために捨てられた1枚のカード。
「墓地に存在する魔法カード、シャッフル・リボーンの効果を発動。このカードを除外することで俺のフィールドに存在するカード1枚をデッキに戻し、追加で1枚ドローする。ただしこの効果を使うターンのエンドフェイズに俺は手札を1枚除外するデメリットが発生するがそんなもん、手札全部使い切って踏み倒しちまえばないのと同じだな……嬢ちゃんも、デュエリスト志すなら覚えときな。こういうのがデュエリストの腕の見せ所、テクニックってやつだからな」
「は、はい!」
「オイこら朝顔、アタシの妹分に勝手に変な知識教え込むんじゃねえ」
「おうなんだ巻の字、嫉妬か?」
「あん?」
ぎろりと据わった目で睨みつける糸巻とは対照的に、なぜか頬を赤らめてさりげなく立つ位置をずらし、より彼女へと密着する少女。一方でそんな昔馴染み同士の軽口についていけない鳥居はといえば、完全にアウェーの感覚を全身で味わっていた。
そんな彼に、おもむろに朝顔が向き直る。
「さて、と。なあ兄ちゃん、どうやらそろそろ俺の二つ名の理由……二色のアサガオの由来を教えてやるよ」
「『由来……?はて、太陽と月の龍、その2種を軸とすることがその理由ではない、と?』」
「それもある。だが、それじゃ50点ってとこだな。兄ちゃんも巻の字から聞いたことぐらいあるだろ?プロはデッキに2種類以上の戦術パターンを盛り込んで戦術に幅を持たせてたってな。俺も元プロ、当然その中の1人だった。だが神官のアスカトルとスーパイには、それぞれ効果発動ターンにシンクロ以外でエクストラデッキが使えない欠点がある。そしてこの2神官をうまく使えれば、基本的に召喚権は余る。となれば、俺が何に活路を見出したと思う?」
「『……?』」
困惑する鳥居に答え合わせだと言わんばかりに朝顔がその手札から1枚のカードを取り出し、デュエルディスクへと置く。
「時間切れだ。永続魔法、Sin Territory発動!このカードの発動時、俺はデッキからフィールド魔法、Sin Worldを直接発動することができる」
この局面で唐突に発動されたフィールド魔法により、太陽に照らされたフィールドが赤紫色の星空へと様変わりする。インティとクイラによる輪廻から唐突なSinに、流石の鳥居も目を剥いた。そんな思い通りの反応に気をよくし、上機嫌な朝顔が得意げに口を開く。
「そうさ、これが俺の隠し玉。太陽と月の二色と、白黒二
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