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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第27話
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、リベール以外の何者かによる謀であると信じて頂いています!ですから、、”話し合いで戦争を回避する事は不可能”だと判断しているメンフィル・クロスベル連合の判断は早計かと思われます…………!」
「王太女殿下も仰ったように、”アルスター襲撃”による今回のエレボニア帝国の行動…………かつての”百日戦役”のように一部の過激派による暴走だと私は判断している。リベールとエレボニアの戦争が勃発する前に”アルスター襲撃”に関する真実や証拠を直ちに集め、それらを帝国政府に提示して戦争を中止、そしてリベール王国に謝罪してもらうつもりだ。」
ユーディットとシルフィエッタの指摘に辛そうな表情で答えを濁した後すぐに反論したクローディア王太女に続くようにオリヴァルト皇子は決意の表情で答えた。

「――――――失礼を承知で申し上げますが、例え”アルスター襲撃”の”真実”や”証拠”を殿下達が集める事ができたとしても、リベール王国との戦争を中止すると本当にお思いなのでしょうか?――――――メンフィル・クロスベル連合との戦争という無謀な”賭け”に出た挙句、”帝国の至宝”の片翼にして帝位継承権もあり、”紅き翼”の旗印として内戦終結にも大きく貢献した姫様すらも見捨てたオズボーン宰相や宰相の判断を受け入れたユーゲント皇帝陛下が。」
「…………っ!ハハ…………中々痛いところを突いてくるね、ミルディーヌ君。その様子だと貴族連合軍はメンフィル・クロスベル連合に加わっていると思われるけど…………その理由はやはり、内戦の責任から逃れる為かい?」
意味ありげな笑みを浮かべたミルディーヌ公女の指摘に辛そうな表情で唇を噛み締めたオリヴァルト皇子は疲れた表情で呟いた後表情を引き締めてミルディーヌ公女に問いかけた。
「まあ、その理由がある事も否定はしませんが、それはあくまで”副産物”のようなものであり、本当の理由はメンフィル・クロスベル連合に敗戦したエレボニアの政治に貴族連合軍(私達)が介入できるようになる事でメンフィル・クロスベル連合との戦争で滅亡したエレボニアの多くの民達を苦しむ事になる事を防ぐ為――――――つまりは”貴族の義務(ノブレスオブリージュ)”ですわ。」
(ノ、”貴族の義務(ノブレスオブリージュ)”ってユーシスがいつも心掛けている………)
(貴族が弱き者――――――”民達を守る事”か…………)
「…………っ!オリヴァルト殿下、会談中の所横から口を挟んで申し訳ございませんが、ミルディーヌ殿やユーディット殿に対して発言をさせて頂いても構わないでしょうか…………?」
ミルディーヌ公女の答えにエリオットとガイウスが複雑そうな表情をしている中、怒りの表情で唇を噛み締めながら身体を震わせていたユーシスはオリヴァルト皇子に発言の許可を確認した。

「ああ、構わないよ。」
「ありがとうござい
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