第27話
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については後に説明させて頂きますので、まずは我々が本日こちらにご挨拶に参った要件を済まさせていただいても構わないでしょうか?」
「…………わかりました。それで本日はお三方が揃って私達に何の御用でしょうか?」
ミルディーヌ公女の話を聞いて頷いたアリシア女王はユーディット達に要件を訊ねた。
「既に女王陛下達も予想はされていると思いますが、メンフィル・クロスベル連合にリベール王国にも加わって頂くご提案をする為に本日ご訪問をさせて頂きました。」
「昨夜に起こった”アルスター襲撃”や、エレボニア帝国がかつての”ハーメルの惨劇”のように碌な調査もせずに”アルスター襲撃”の犯人を貴国であると断定した情報を掴んでおります。そして近日中にエレボニア帝国が12年前の”百日戦役”のように”アルスター襲撃”の報復並びに賠償として、貴国に理不尽な要求又は宣戦布告を行うと思われ――――――いえ、既に行った可能性も考え、メンフィル帝国は貴国と同盟を結んでいる国として、何か御力になれないかと思い、こちらに参った所存です。」
「クロスベル帝国としても、クロスベルがまだ自治州だった頃にリベール王国には”不戦条約”の件でお世話になったご恩もありますので、メンフィル帝国共々かつての”百日戦役”のように再びエレボニア帝国によって国家存亡の危機に陥っている貴国の御力になりたいと思い、メンフィル帝国と相談した結果、貴国にもメンフィル・クロスベル連合による”エレボニア帝国征伐”にも協力して頂くことを提案すべきだという結論に至りました。」
「………………………………」
「二国のお心遣いはとても心強く、ありがたい話だとは思っております。――――――ですが、それは”不戦条約”を掲げた我が国が”戦争”に加担すると思っての行動なのでしょうか?」
ユーディットとシルフィエッタの話を聞いたクローディア王太女が辛そうな表情で黙り込んでいる中、アリシア女王は静かな表情で答えた後目を細めて二人に問いかけた。
「勿論、ゼムリア大陸から”戦争”を無くす為の一手として貴国が”不戦条約”を掲げた事は存じています。――――――ですがリベール王国が”戦争”の”当事者”になってしまった今の状況では、”話し合いで戦争を回避する事は不可能”だとメンフィル・クロスベル連合は判断したのです。」
「ましてやリベール王国と戦争勃発寸前に陥っている国はかつての”百日戦役”のように”第二のハーメル”といっても過言ではない”アルスター襲撃”という冤罪を貴国に押し付けたエレボニア帝国。”百日戦役”の件を考えると、エレボニア帝国が貴国の主張に耳を貸すとはとても思えません。」
「そ、それは…………いえ、”百日戦役”の時と違い、エレボニア帝国の皇家の一員であられるオリヴァルト殿下も”アルスター襲撃”はリベール王国によるものではなく
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