第27話
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に対して罵詈雑言を口にしたエレボニア帝国貴族もそうですけど、何よりもクロワール叔父様にとって最も屈辱的な事実でしょう?」
「なるほどね。確かに平民の存在をバカにしていたカイエン公にとっては自分の親戚が”尊き血”を引いていないリィンの正室どころか、側室として迎えられるなんて事実はこれ以上ない屈辱的な事実でしょうね。――――――ましてやリィンは自分の野望を打ち破った超本人でもあるのだから、それこそカイエン公にとっては処刑されるよりも辛すぎる出来事なんでしょうね。」
「そ、それは…………」
「あ、貴女…………!リィンがその件でずっと悩んでいた事も知らずに――――――いえ、エリスさんとも親しいんだったら知っていたかもしれないわね。リィンが自分の出生の件でずっと悩んでいる事を知っていながら、それを利用するなんて、そのあまりにも自分勝手な理由でリィンと結ばれようとするなんてリィンにもそうだけど、アルフィン皇女殿下やエリスさんに対して何も思わないの!?」
ミルディーヌ公女の説明に仲間達がそれぞれ血相を変えている中セリーヌの推測に反論できないエマは複雑そうな表情で答えを濁し、アリサは怒りの表情でミルディーヌ公女を睨みつけた。
「フフ、アリシア女王陛下達もいらっしゃるこの場で私的な理由による論争をするような、アリシア女王陛下達に対して失礼なことをするつもりはございませんわ。――――――それにしてもリィン少佐に対して随分と気があるように見える発言をしていましたが…………そのご様子からすると、貴女がエリス先輩や姫様の話にあったイリーナ会長のご息女の方ですか。フフッ、もしよろしければ、貴女もリィン少佐の部隊に配属できるように取り計らいますわよ?将来リィン少佐と結ばれる者の一人として、お互いリィン少佐を支える身として仲良くしたいですし♪」
「ミルディーヌ、貴女ね…………」
「余計なお世話よっ!!それにリィンは貴女みたいなあからさまな政略結婚目当てな女なんか相手にしないわよ!」
「やれやれ…………皇女殿下に続いてミュゼ君までとは、こんな時にもモテるとはさすがはリィン君というべきかな?」
「今はそんな事を気にしている場合じゃないよ、アンちゃん…………」
微笑みながらアリサに問いかけたミルディーヌ公女の言葉にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ユーディットは呆れた表情で頭を抱え、アリサは怒りの表情で反論し、疲れた表情で呟いたアンゼリカの言葉にトワは呆れていた。
「…………色々と話は逸れましたが、本日はメンフィル・クロスベル連合の協力のご提案をする為の挨拶に来ただけですので、この場で回答して頂く必要はございません。」
「――――――”不戦条約”を掲げた貴国が戦争に加担する事に対しての回答を決める事はすぐにできない事は私達も承知しておりま
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