第27話
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!)
(な――――――)
「”ヴァンダール”だって!?何で”ヴァンダール”の関係者が貴族連合軍についているんだ!?」
ラウラの答えを聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中サラは思わず絶句し、マキアスは信じられない表情で声を上げた。
「え…………」
(おい…………っ!貴様の気持ちもわからなくはないが、今がどういう状況なのかを考えろ…………!)
「ハッ!?す、すみません!すみません!」
マキアスの言葉を聞いたクローディア王太女が呆けている中ユーシスに睨まれて注意されたマキアスは我に返った後何度も頭を下げて謝罪し
「いや、正直な所私達もマキアス君のように声を上げたり、”彼女達”から事情を色々と聞きたいくらいだから、気にしないでくれ。」
「…………久方ぶりです、オリエ夫人。それにクルトも。お二人とも無事で何よりです。」
「ええ…………子爵閣下もご壮健そうで何よりです。」
「…………お久しぶりです、子爵閣下。それにオリヴァルト殿下も。」
マキアスの謝罪に対してオリヴァルト皇子が静かな表情で答え、アルゼイド子爵に話しかけられた女性と少年はそれぞれ会釈をした。
「あの…………ミルディーヌ公女殿の護衛のお二人はミュラーさんとどのような関係なのでしょうか…………?」
「先程そちらの方が貴方方の事を”ヴァンダールの関係者”と仰っていましたが…………」
クローディア王太女は戸惑いの表情で、アリシア女王は真剣な表情で女性と少年に問いかけ
「フフ…………私達の事は気にせず、アリシア女王陛下達にご挨拶をして頂いて構いませんわよ。」
ミルディーヌ公女は驚愕の表情で女性と少年に視線を向ける周囲の様子に苦笑した後女性と少年に自己紹介を促し
「そうですか…………でしたらお言葉に甘えさせて頂きます。――――――”ヴァンダール子爵家”当主マテウス・ヴァンダールが後添い、オリエ・ヴァンダールと申します。どうぞ、お見知りおきを。」
「マテウスとオリエの息子のクルト・ヴァンダールと申します。兄ミュラーとは腹違いの兄弟の関係になります。以後お見知りおき願います。」
自己紹介を促された女性と少年――――――オリエ・ヴァンダールとクルト・ヴァンダールはそれぞれ自己紹介をした。
「な――――――」
「ええっ!?”ヴァンダール”――――――それもミュラーさんの…………!?」
「まさかこのような形でかの”風御前”とお会いする事になるとは…………”アルノール家の懐刀”とも呼ばれている”ヴァンダール”のご夫人とご子息の一人が貴族連合軍側についている事には何やら深い事情がおありと思われますが…………」
オリエとクルトの事を知ったユリア准佐は絶句し、クローディア王太女は驚きの声を上げ、カシウスは真剣な表情でオリエとクルトを見つめた。
「フフ、お二人の事情
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