第26話
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ボニア帝国政府の要求を呑むような結論には至らないでしょう。私自身、リベール国王としてエレボニア帝国政府の要求を呑む訳にはいかないと思っております。」
「はい…………”百日戦役”の件も含めて様々な面でお世話になり、またリベールとは比べ物にならない大国でありながら対等の関係として友好を結び続けてくれているメンフィル帝国との関係を自ら破棄するような道理に反する事をする訳にはいきませんし、何よりもロレントの市民達――――――国民達に他国の軍が駐留し、リベールの友好国であるメンフィル帝国との戦争の前線基地にされる事によって発生する大きな負担をかける訳にはいきませんし…………」
「――――――加えて、”百日戦役”の時と唯一違う点がある。その点を考えると多くの者達は誤解を解くための話し合いによる解決に賛同しない可能性が十分に考えられますな。」
アルゼイド子爵の質問にアリシア女王、クローディア王太女、カシウスはそれぞれ重々しい様子を纏って答え
「”百日戦役”の時と唯一違う点――――――”メンフィル帝国との同盟関係”ですね…………それも、”話し合いによる解決に賛同しない”という事はリベール王国もメンフィル・クロスベル連合と同盟を組んで、エレボニア帝国との戦争に勝利する事による解決の可能性も考えられるという事ですよね…………」
「…………”百日戦役”の時点でメンフィル帝国のみで、エレボニア帝国軍を圧倒したという実績がありますからね…………そこに加えてメンフィル帝国と共にカルバード共和国を?み込み、大国となったクロスベル帝国まで連合を組んでいる状況ですからね。メンフィル帝国と同盟を組んでいる以上、その関係を利用してメンフィル・クロスベル連合にリベールまで加わって”百日戦役”の復讐をするような意見が出るかもしれませんね…………」
「そ、それは…………」
「「……………………」」
複雑そうな表情で推測したサラとユリア准佐の推測を聞いたクローディア王太女が不安そうな表情を浮かべている中、アリシア女王とカシウスはそれぞれ重々しい様子を纏って黙り込んでいた。
「あの…………”アルスター襲撃”の件で何度か出てきた上、エイドス様との会談の際にも出てきた”ハーメルの惨劇”とは一体どういった内容なのでしょうか…………?オリヴァルト殿下は”アルスター襲撃”の件を”第二のハーメル”と仰っていましたが…………」
「エマ、それは…………!」
その時エマが質問し、エマの質問内容に血相を変えたセリーヌが声を上げかけたその時
「そうだね…………ちょうどいい機会だから、君達にも教えるよ。”百日戦役”に隠されていた”真実”にしてエレボニアが犯した”空の女神”であられるエイドス様自身も許さない”大罪”――――――”ハーメルの惨劇”について。」
オリヴァルト皇子がアリサ達に振り向いて静か
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