第26話
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を上げ、静かな表情で呟いたセリーヌの言葉にアルゼイド子爵が頷き、ユリア准佐は怒りを抑えるかのように唇を噛み締め、拳を握りしめて呟き、クローディア王太女は辛そうな表情で黙り込んでいた。
「……………………――――――アリシア女王陛下、クローディア王太女殿下、そしてカシウスさん。我々の代わりに2度もメンフィル帝国の怒りを鎮めて頂いたにも関わらず、受けた恩を仇で返すというあまりにも卑劣な行いをした愚かなオズボーン宰相――――――いえ、エレボニア帝国政府の所業…………エレボニア帝国皇家を代表して、心からのお詫びを申し上げます…………誠に申し訳ございません…………っ!」
「殿下…………」
オリヴァルト皇子はその場で頭を深く下げて謝罪し、その様子をアルゼイド子爵は辛そうな表情で見つめた。
「…………どうか頭をお上げください、殿下。殿下と同じように謝罪をされたダヴィル大使にもお伝えしたように、今回の件も”百日戦役”の時のようにエレボニア帝国政府――――――いえ、オズボーン宰相を含めた一部の暴走であり、殿下達アルノール皇家の方々を含めたエレボニア帝国自身の意志ではないと信じております。」
「え…………ダヴィル大使も謝罪をされたのですか………?」
「そういえば帝国政府の決定に対して大変不服な様子を見せながら先程の要求内容をお伝えしたと仰っていましたが、ダヴィル大使閣下も帝国政府の決定に対して不信感等を持っておられるのでしょうか?」
アリシア女王はオリヴァルト皇子に頭を上げるように伝え、アリシア女王の話を聞いたクローディア王太女は戸惑いの表情を浮かべ、サラは真剣な表情で訊ねた。
「ええ…………要求内容を伝える際、ダヴィル大使閣下は辛そうなご様子で涙を流しながら帝国政府の要求を私達に伝え…………要求内容を伝え終えた後、額を地面に擦りつける程の深い謝罪をされました…………」
「涙を流しながら帝国政府の要求内容をアリシア女王陛下達に…………」
「し、しかも額を地面に擦りつける程の謝罪をしたって事は…………」
「”土下座”、か…………」
「ハハ…………私だって正直な所、泣きたいくらいだし、父上と共にアリシア女王陛下に土下座をしてでも謝罪したいくらいだからダヴィル大使の気持ちはよくわかるよ…………」
「殿下…………」
重々しい様子を纏って答えたアリシア女王の話を聞いたガイウス、マキアス、ユーシスはそれぞれ辛そうな表情を浮かべ、疲れた表情を浮かべて呟いたオリヴァルト皇子の様子をラウラは心配そうな表情で見つめた。
「…………それで、リベール王国はエレボニア帝国政府の要求に対して、どういう対応をされるおつもりなのでしょうか?」
「それについてはクローディアやデュナン、それに王国政府、軍部の上層部を交えて話し合うつもりですが…………間違いなくエレ
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