第26話
[2/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
改めて名乗ろう。リベール王国軍総司令、カシウス・ブライト中将だ。時間が惜しい――――――早速になりますが、彼らにも”アルスター襲撃”の件でのリベール王国に要求したエレボニア帝国政府の要求について説明させていただいても構いませんか、陛下?」
「ええ、お願いします。」
軽く自己紹介をしたカシウスはアリシア女王に確認を取った後、アリサ達にリベール王国がエレボニア帝国政府に要求された内容を説明した。
エレボニア帝国による”アルスター襲撃”に対するリベール王国に要求する内容は以下の通り
1、メンフィル帝国との同盟を破棄
2、エレボニア帝国軍によるリベール・エレボニアの国境――――――ハーケン門の通過を無条件許可
3、エレボニア帝国軍がロレント市を前線基地として利用する無条件許可
4、エレボニア帝国軍が要求する支援物資の無償提供
以上の条件をエレボニア帝国軍によるリベール王国征伐が開始されるまでに全て実行するのであれば、エレボニア帝国は”アルスター襲撃”に対する報復内容であるエレボニア帝国軍によるリベール王国征伐を中止する。
「――――――以上の内容がエレボニア帝国政府がダヴィル大使を通じて伝えたリベール王国に対する要求内容だ。」
「そ、そんな…………エレボニア帝国政府がリベール王国にそんな要求を…………」
「内戦の間に、エレボニア帝国はリベール王国のお陰で、2度もメンフィル帝国との戦争勃発を避ける事ができたにも関わらず、どうしてそのような恩を仇で返すことを…………」
カシウスが説明を終えるとアリサとエマはそれぞれ悲痛そうな表情を浮かべ
「…………恐らくは――――――いや、要求内容からして間違いなくメンフィル・クロスベル連合との戦争に勝利する為だと思うよ。」
「うん…………メンフィル帝国との同盟を破棄させる事もそうだけど、何よりもゼムリア大陸に唯一存在しているメンフィル帝国の大使館にして、異世界と繋がっている場所でもあるロレント市郊外にあるメンフィル帝国の大使館を占領する為にロレント市を前線基地として使うことを要求しているもの…………」
「あ…………っ!」
「――――――なるほどね。異世界にあるメンフィル帝国の”本国”からの支援さえ封じる事ができれば、普通に考えて敗戦する可能性が高いメンフィル・クロスベル連合との戦争を逆転させる事ができると判断した訳ね。」
「ああ…………間違いなくそれが狙いなのだろう。」
「だからと言って、かつての”ハーメル”のようにリベールに冤罪を押し付けた挙句そのような理不尽な要求をするとは…………っ!」
「………………………………」
重々しい様子を纏ったアンゼリカと辛そうな表情を浮かべたトワの推測を聞いて仲間達と共に血相を変えたエリオットは声
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ