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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
400年の時を超え
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真剣に見たことは無かった。

 強き意志を宿した琥珀色の瞳、綺麗に揃った眉毛、造形とでも言うべき美しき素顔
 鮮やかな紅き唇、肌越しに感じる吐息
 女性特有のきめ細かな指の感触が額を通して感じられ、女性特有の甘い匂いも感じる。

 そんな2人を現実に引き戻したのはマシラとショウジョウの歓声であった。

「やりましたね、おやっさん!」
「一生、ついていきやすぜェ、おやっさァん!」
「馬鹿野郎、喜びすぎだ、お前ら」
 
 見ればクリケットはマシラとショウジョウの過剰な喜び様に嘆息しながらも、微笑している。
 今、自分が陥っている状況を理解し、ナミは即座にアキトから離れる。

 あはは、私ったら何をしてるのかしら、とナミは両手を胸の前で慌ただしく振り、頬を赤く染める。
 彼女が羞恥を覚えていることは一目瞭然であった。
 
「アキトさん、クリケットさん達の下へ向かいますよ」

 頬を膨らまし、少しばかり不機嫌な様子のビビが状況の理解が追い付かないアキトの右手を握り、クリケット達の下へと向かう。
 ナミをこの場に残していくわけにはいかないとアキトはナミの左手を握り、ナミも引っ張る。

「アキト、ち、違うの、今のは……」

今のは……?

「そ、そう、治療よ、治療……!アキトの様子が変だったから、体温を測ろうとして……!」

体温を測ろうとして……?

 頬を赤く染めたり、言葉足らずになったりと、落ち着かない様子でナミはアキトに弁明を続ける。

「……大丈夫か、ナミ?」
「だ、大丈夫よ、問題ないわ」
「早くクリケットさん達の下へと向かいますよ」

 ビビのアキトの手を握る力が更に強まり、ビビは力強くクリケット達の下へと歩を進めた。
 彼女達の様子をクリケットは愉しげに見詰め、マシラとショウジョウは落ち着かない様子で見守っていた。


 今ここに、過去と現在が繋がる。
 モンブラン・ノーランドの末裔であるモンブラン・クリケットが400年の時を超え、遂に空島へと辿り着いた。

 モンブラン・ノーランドの末裔、モンブラン・クリケット
 大戦士カルガラの子孫であるシャンディアの戦士ワイパー

 彼らが邂逅する時も近い。





 一方、生贄の祭壇

 サトリによる玉の試練を突破し、生贄の祭壇に到着したルフィ達はメリー号へと乗り込んでいた。
 時を同じくして、空島探索を終えたロビンとゾロの2人の姿もあった。

「アキトからの伝言よ。"クリケットさん達を迎えに行く間、メリー号を開ける"そうよ」
「すれ違いになっちまったかー」
「良かったぁ、メリー号は無事だ」
「ん、何だこれ?」

 目立つ外傷なくメリー号が顕在であることにウソップが安堵し、ルフィはメインマ
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