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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十二話 両陣営は戦闘後の立て直しに入ります。
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はわからないが、ともかく議論が止まった一瞬、コーデリア・シンフォニ―中将が発言したのである。一座の眼は彼女に注がれた。
「それに、ヤン閣下の任命についてはシャロン最高評議会議長ご自身が認めていらっしゃることで有り、閣下を後方に下げることはシャロン最高評議会議長の御威光を無視するという事ですが――」
途端に風向きが変わった。シャロンに洗脳されている諸提督が一斉に牙を3提督に向けたのだ。
「シャロン最高評議会議長の御威光を無視なさるのですか!?」
「それはシャロン最高評議会議長に対する反逆ととらえてよろしいか!?」
「この場で即決で処断しても――」
「まぁまぁ落ち着いてくれますか」
ヤンの言葉に一座が彼を見た。
「シャロン最高評議会議長の意向を無視することは得策ではありませんよ。かといって三提督のご意見も至極的を得ています。そこで艦隊再編成がすむまではビュコック大将に私の代理を依頼したい」
「ほう?」
老提督が眉を上げた。
「それは貴官・・・いや、閣下の指揮権を儂が引き継ぐという事で理解してよろしいかな?」
「そうです」
ヤンは立ち上がって一座を見まわした。総司令官が立ち上がった以上提督たちも立ち上がざるを得ない。そしてそれは会議の解散を意味していた。ヤンは自ら立ち上がることで周りの意見を封じたのだ。
「艦隊編成と指揮の再編については、追ってそれぞれに連絡します。それまでは各々の艦隊の補給と補充作業を行い、哨戒を怠らないようにすること、以上です」
* * * * *
「信頼と実績」
グリーンヒル大尉とアッテンボロー中将は顔を見合わせた。ヤンが会議室から戻って部屋に入るや否や、そうつぶやいたのを聞き逃さなかったからだ。
「残念ながら、それが今の私にはない。だからこそ他の司令官が私の指令を聞きたがらない」
「しかし、それは爺さんたちだけでしょう。大部分の司令官はあなたの命令に従っています」
「アッテンボロー。それはシャロンの洗脳の結果だよ。あれを洗脳と呼んでいいならば、だがね。逆に言えば、ビュコック大将たちの反応が当り前なんだよ。普通ならば、経験と実績のないポッと出の総司令官の言葉なんか聞かない」
そこまでヤンが言った時、パトリチェフ、フィッシャー、ムライ、デッシュ、マリノと言ったヤン艦隊の面々が入ってきた。皆一様にビュコック大将らの発言に憤慨している様子である。
「放っておいていいんですか!?」
「あんな態度、総司令官に対するものじゃねえ!!」
「最高評議会議長に言って――」
「あの3提督を放り出し――」
「君たちは私をシャロンと同じようにしたいのかい?」
『・・・・・・・・・』
一同がヤンの言葉に黙り込む。ヤンが最も嫌いな言葉――独裁
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