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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十二話 両陣営は戦闘後の立て直しに入ります。
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私でもご辞退申し上げるわ。キルヒアイス提督、ロイエンタール提督か、ミッターマイヤー提督ならば、可能だと思うけれど?」
「誰これと言うよりも、要するに機会を与えるべきだろう。我々が思っているよりも、人間の適性など想像もつかぬものだ。それは当人自身もだがな」
「あなたの意見・・・・」
ティアナは、これまでルッツを重厚な安定的な布陣で戦う常識的な人間と思っていたが、どうもそれだけではない気がしてきていた。
「オーベルシュタインあたりが言いそうだけれど?」
「あの義眼人間か?ヴァンクラフト元帥閣下もよくまぁあのような得体の知れない人間を幕僚としたものだが、奴もそう言ったのか?」
「ううん、そうじゃないけれど・・・・・」
「ま、とにかくだ。今そのような事を話していても、と思うかもしれないが遅かれ早かれ直面する問題だ。これはエーバルト、ワーレンも同意見でな。フロイレイン・フィオーナ一人に負担をかけすぎるきらいもあるとも話し合っていたところだ」
「フィオなら大丈夫、と言いたいところだけれど、今回の事はさすがにかなりこたえたみたい。今部屋で休んでいるわ。当面の間私たちは艦隊整備と再編成に徹することになるわね。それは敵も同じ事だけれど」
「積極攻勢は、しないのか?」
「自由惑星同盟のこちらへの戦力は15個艦隊との報告があるくらいなのよ。敵に4万損害与えてもまだ十分に向こうは余力があるわ。そりゃ私だって積極攻勢したいけれど、迂闊に進んですりつぶされて貴重な人員と艦艇を損耗するのは得策ではないもの」
ティアナはどうしようもないというように首を振った。
* * * * *
エル・ファシル星域会戦により、帝国同盟双方は甚大な打撃を被ったが、自由惑星同盟においては豊富な戦力と物資が物を言い、立て直しは時間の問題と思われた。加えて敵領内というアドヴァンテージが帝国軍を圧迫している。未だ偵察報告を総合してもはっきりとした地形は見えてこないのだ。
一方、帝国軍の戦力は一回り小さくなっている。16万余隻あった遠征軍の4分の1弱を失い、後方からの補充と再編に追われていた。中核であるフィオーナ本隊が打撃を受けたことは士気に大きな影響を及ぼした。
フィオーナ本隊の再編を担うのは、司令部からはエステル・フォン・グリンメルスハウゼンが、分艦隊司令からはシアーナ・フォン・エクレール准将とシエル・マスケッタ准将が当たることとなった。
再編中に懸念材料が生じた。偵察艦隊からの報告では、アスターテ星域において別の艦隊が集結しつつあるという。その総数は不明であるが、少なくとも先ほどのエル・ファシル星域会戦で相対した艦隊を凌駕するという。
この知らせにフィオーナは体調不良をおして出てきた。表情は憔悴しきっており、痛々しかったが、ともかくも何とかしなく
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