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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第百二十二話 両陣営は戦闘後の立て直しに入ります。
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、それは運がよかっただけ。10万隻以上の大軍を指揮するなんて私には出来ない・・・・」
「・・・・・・・」
「もう、疲れちゃった――」
泣き笑いの顔でフィオーナがティアナを見た。
「私の事を・・・軽蔑してくれていいのよ・・・・ティアナ。私は本当にあなたが羨ましい。あなたのような気迫があれば・・・・本当によかったのに――」
乾いた音が鋭く部屋に響いた。ティアナは立て続けに親友の頬を平手打ちしたのだ。
「バカァッ!!!」
フィオーナは撃たれた頬を抑えようともせず、ただ涙を流し続けている。そんな彼女を揺さぶり続ける親友も――。
「これだけは一言言わせて!!死んでいった我が軍の将兵たちは、皆、私たちを、あなたを最後の瞬間まで信じて死んでいった人が大勢いたのよ!!」
「・・・・・・・」
「そのあなたが!!こんな・・・こんなところで、弱音を吐いて座り込んでいたら・・・何の為に皆死んでいったのかわからないじゃない・・・・・。あなたは生きているのよ!!生きて、生きて、生き抜いて、死んでいった将兵たちに対して、一緒にその重荷を背負って、一緒に借りを返そうって・・・・・どうしてそう思わないの!?」
途中からこみ上げてきた涙声を振り払うように、ティアナは声を大きくした。
「つらい気持ちは私だって同じよ。私も大勢部下を死なせたもの。けれど、指揮官たる私が座り込んでいたら、部下たちはどう思うの!?どんなに皆が生きて故郷に帰りたいか・・・・・!!どんなに親や子供、彼氏、彼女の元に帰りたいか・・・・・!!その気持ち、痛いほど伝わってくる!!それが、わからないの!?こんな拠り所のない敵地に放り込まれた理不尽さに応えるのは、ただ先頭に立って、自分のひたむきさを部下たちに示すことなのよ!!それがわからないあなたじゃないでしょう!!」
「・・・・・・・・。」
「私はね、このまえイゼルローン要塞であなたに誓ったように最後の最後まであなたをそばで支える!!あなたが歩けなければ、引きずってでも前に進めさせる!!それが、私の役目だから!!親友としても、副司令官としても、それが私の役目だから!!」
「・・・・・・・・」
「あなたの重圧をすべて引き受けることなんてできない・・・・。だってあなたにはあなたにしかできない役目があるから。でも、私にできることは私がすべてやってあげる。部下たちの恨みつらみは私が全部引き受けるわ。それを引きずってヴァルハラに帰った時に私がいくらでも謝るわよ。だから――」
ティアナはフィオーナの両肩にそっと手を置いた。
「どうか戻ってきて。私たちを見捨てないで。あなたは素直だわ。だから喜びも、そして悲しみもこうして全部吐露してしまう。けれど、その素直さの中にある凛とした佇まいで戦場に立っている姿こそがフ
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