ハイスクールD×D 照らし出す光 3
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てからガシャットを拾い上げる。
「これは幻夢コーポレーションのシャカリキスポーツのアーケード筐体の個人スコア記録用で変身に使うものじゃないよ。戦闘用はここにスタータースイッチが存在しているから」
マイティアクションガシャットを見せて説明する。
「押すと押した人の身体にウィルスが流れ込む。そのウィルスをゲームとして指向性を持たせてドライバーを通して再現する。それがパラドの作ったライダーシステムさ」
まあ、パラドは模倣しただけで本来は檀黎斗っていう人が作ったものらしい。ハイパームテキは檀黎斗神が作ったとか。同一人物なのかと聞けば微妙に違うとだけ返された。たぶん、堕天使の頃のミッテルトとバグスターになったミッテルトとの差のようなものなのだろう。
「パラドがライダーシステムをばらまくことはないよ。さっきも言ったけど、これはウィルスなんだ。増殖はするし、感染もする。環境が整えば爆発的に増える、つまりはパンデミックが起きる。結構危険な代物だからね」
マイティアクションガシャットを手元で回しながら説明を続ける。
「ウィルスは基本的にガシャットから感染する。もしくはバグスターであるパラドとミッテルトの意思で散布することでも感染するだろう。だけど、ウィルスの塊であるパラド達の存在そのものを散布する以上、命がけでもある。だから滅多なことじゃあバグスターが増えることはない」
まあ、増殖させれば問題ないんだよね。群体型ウィルスってところに気づけるかな。
「ちょっと便利な剣を手に入れた程度で本当の強者に勝てるわけないっしょ。勉強代としてこいつは貰ってくッスよ」
レイナーレさんの所にいた時に集まったはぐれ神父の一人が調子に乗っていたからしばき倒して財布の中身と聖剣を頂く。財布の中身は大分湿気てるッス。まあ、フリーランスという名の無職ッスからこんなもんすかね?
「臨時収入も入ったことですしアーシアを誘ってパフェでも食べに行くッスよ」
スマホを取り出してバグスター的に直接繋がってメールを送る。ここらへんはバグスターの利点ッスね。了承の返信が来たので集合場所まで歩いて行く。
「で、いつまで覗き見してるんッスか?不審者として通報するッスよ」
「気づいていて放っておいたか」
はぐれ神父を殺してからウチのことをじっと見ていた相手に相対する。この悪人顔はコカビエルッスね。
「グリゴリで見かけたことがあるな。堕天使ならオレを手伝え」
「お断りッスよ。ウチはもう堕天使じゃないッスからね。今のウチはバグスター。命令される謂れはないんッスよ」
ああ、殺る気に満ちているッスね。ゲーマドライバーを装着してギアデュアルγを構える。コカビエルが光の槍を生成した所でギアデュアルを装填
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