暁 〜小説投稿サイト〜
おっちょこちょいのかよちゃん
10 守りたい清水市(まち)
[1/3]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話
 組織「次郎長」を追い払った組織「義元」は勝利の喜びを挙げていた。
「へへ、やったな山口!」
「俺の『毒矢』は結構聞くな!」
「お二人、強いでやんす!」
「ヤス太郎、お前もナイスパチンコだったぜ!」
「照れるでやんす・・・!!」
「あの・・・」
 先程から内気になって戦線に立てなかったすみ子が声を発した。
「どうした、すみ子?」
「やっぱりやりすぎだったんじゃ ・・・」
「そんな事ないぜ、今のこの町を守る為だ。それにあのイマヌエルって奴から貰ったこの武器があれば怖いものなしだぜ!」
 その時、一人の女子が絶叫して近づいてくるのが見えた。
「あなた達い!!大野君に何て事するのよお!!」

「ふ、冬田さん!」
 かよ子は慌てて冬田を追いかけた。四人組に食って掛かる冬田は好きな男子を傷つけられたあまりで怒り狂っていた。
「何だお前?」
「何か大仏みたいでやんす!」
「もう許さないわあ!」
 冬田は基地に近づく。しかし、ヤス太郎がパチンコを冬田に向けて狙撃しようとする。かよ子は小石を見つけるとそれに杖を向けて石を操る能力を得た。
(この石を壁にして冬田さんをあのパチンコから守らないと!)
 かよ子は石を巨大化させて冬田を防御しようとする。巨大化した石は冬田の頭上に浮かんだ。その時にはヤス太郎もパチンコを発射していた。パチンコの玉は石に当たると大量の水を吹き出した。
「水玉でやんす。水で押し流されるでやんすよ!」
 水が石を押し流す。このままだと冬田は巨大化した石の下敷きとなってしまう。
「きゃ、きゃああーー!」
 冬田は何もできずに悲鳴をあげた。かよ子も石を退かせば何とかなるがそうすると冬田がずぶ濡れになってしまう為、なす術が思い当たらなかった。
(ダメだ、どうすれば冬田さんを・・・!?)
 その時、冬田の周りを何らかの膜のような物がドーム状となって彼女の頭上に落ちてくる石や水を防いだ。石は粉々になり、水は周囲に跳ねてなくなった。ドームも一瞬で消えた。
(え・・・?)
 かよ子は何が起きたのか理解できなかった。冬田が何か魔法か超能力でも使用したのだろうか?それとも別の誰かが助けたのか?そう考える間もなく、謎の物体が冬田をさらった。
「向こう見ずな行動しては裏目に出ますわよ」
 冬田を救ったのはフローレンスだった。
「フ、フローレンスさん!?」
「ここは退散しましょう。私に掴まりなさい」
「はい!」
 かよ子もフローレンスに掴まった。フローレンスは飛行した。
「何だあいつは!?」
「やっちまおうぜ!」
 山口は矢をフローレンスに向けて放った。フローレンスは矢に体を向けた。すると矢は念力を受けたかのように勢いを失い、落下した。
「な、なんだ、あれは!?」
 飛び去る女性と他女子二名を見る「義
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ