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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第15話 距離を詰め直してみたり
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 どことなく寂しそうに、悲しそうに言う。
 
 確かに……私もそう在りたいと思ったことは有る。
 
「でもね。あのプロトタイプと言うか、それを使っても……響は基準を満たすことが出来なかった。
 デメリットアタッカーでも、身体強化の延長線だもの。
 だけど、それでも諦めきれなくて、全てを賭けても……ある程度の相手、六課だと……よくてキャロを正面から倒せるかどうかってレベルだからねぇ」
 
 は?
 
「ま、待って。それは話が通らないわ。だってアイツは」

「それはまだ響の弱点に気づいてないからだよ。まぁ、味方だから使わない手段があるけど。響はとある事をされたら間違いなく詰むよ。
 言ったでしょ、防御が大分固くなってるから歯がたたないと思うって」
 
 ……そこまで言われて気づいた。いやハッキリわかった。
 
「……ただ、硬い防御を維持した上で戦えるなら、それだけで勝てる……?」

 寂しそうに少し笑って。
 
「そう。どこまで言っても火力は上げられない以上、響は今が限界値。特別なことをしなくても響に負けない戦闘なんて沢山あるもの。だから、諦めて指揮の方向を磨くようになった」  

 ……そう、なんだ。
 
「ま、完全に敵と認識して、殺すつもりなら話は変わってくるけど……模擬戦でそれはないしね」

「……あ、確かアンノウンに一撃食らわせたあれ?」

 あの映像見せてもらった時、震離も流も凄かった。でもダメージどころか顔色も変えることが出来なかったのに、響が打ち込んでようやくダメージを与えてた。
 スバル曰く、衝撃を打ち込んだと思うって言ってたけど。そう言えばあれを模擬戦でやってる所を見たことがなかった。 
 
「うん。しかも響の場合は特に痛いから尚の事ね」 

「そうなんだ……あれ?」

 場合はって事は、奏も震離も使える……? 

「ま、ティアナは……皆はちゃんとなのはさんから聞いたんでしょ? 将来の完成形というか到達点はこうだよーって」

「……うん。クロスレンジはもう少ししたら教えようってしてて、でも出動は今すぐあるかもしれないから、今あるものを磨いて、確実になったらって」

「うん。響や震離はどう捉えてるかは知らないけど。私はティアナを見てて素直に思ったのは……なのはさんの後継者だなーって」

「……えっ?」

 まって奏。後継者? 私が? なのはさんの? え……。
 
「……何の冗談?」 

「いやいや。ティアナは知らない? なのはさんって、センターガード志望の子にいろいろ教えるけど、今みたいに徹底して動くな(・・・)とは教えてないんだよね。
 視野を広く持ち、咄嗟の判断で正確な弾丸をぶつけるのが重要って、私には出来ないし」
 
 ……やばい。い
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