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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第024話 5日目・2月04日『料理と有限の日常』
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いるんじゃないわよね?」
「うーん………どうだろうね。でも近くにいるっていう安心感があっていいと思うよ」
なんの含みもない志郎の言葉に毒気も抜かれた凛はただ「そうね」と答えた。
その時に玄関の方からガラガラッ!と玄関の入り口を開く音がして、次いで、
「おはようございます、先輩」
「おっはよーう! 志郎にアルトリアさんに遠坂さん!」
「いらっしゃい!」
礼儀正しい桜の声と騒々しい藤村大河の声が聞こえてきて志郎がすぐに返事をして凛は気を引き締めたのか、
「それじゃ、私はいつも通りにするから」
「うん。学園モードだね。藤ねえは桜に凛さんの事説明しているかね?」
「今のセリフでしているでしょう?」
「そうだね」
しばらくして居間にいつもの朝の穏やかな日常風景を作り出す藤村大河と間桐桜の二人が入ってきて、
「先輩。それにアルトリアさん。おはようございます」
「うん。おはよう桜」
「おはようございます、サクラ」
志郎とセイバーが桜に朝の挨拶をして、最後に、
「間桐さん、藤村先生から聞いていると思いますけどおはようございますね」
その瞬間、一瞬だけであったが桜の目は細まったがすぐに表情を正して、
「………おはようございます。遠坂先輩。はい、聞いています」
二人は視線を一度合わせた後はすぐに桜は逸らしてしまって凜の方は実に残念そうな顔になっていた。
それを見た志郎は、
「(やっぱり今までの遠坂家と間桐家の確執が残っていて素直に向き合えないよね。凛さんが少し可哀想に思えるくらいに………でも、それももう少しで終わらせられる。素直に姉妹で向き合えるようにしないとね。だからもう少し我慢していてね桜)」
志郎は必ず桜の事を救う事を今一度誓った。
「ところで、わっ! 先輩今日はとても豪勢です、ね………?」
桜は居間の料理を見てやはり固まってしまった。
「どうしたの桜ちゃん? 居間をじっと見つめちゃって………ッ!?」
次いで大河も居間の料理を目にした途端に顔を青くした。
「………あー、そういえば私今日は朝から職員会議があるんだったわ。だから今日はみんなだけで食事を済ませ―――…」
「どうしたの藤ねえ? 今日は私の記憶が正しければそんな予定はないでしょ………?」
「ぐぬっ!?」
大河が即その場から逃げ出そうとしたが、後ろにはいつの間にか志郎が立っていてその細い腕から強化もしていないというのにどうやって出しているのか不明な力を出して大河を拘束した。
そして霊体化して事態を見守っていたアーチャーはそのありえない光景におもわず目を疑った。
「(な、なんでさ!?)」
思わず内心で口癖を言ってしまうほどには驚愕していた。
………そう、あの暴食虎であ
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