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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第020話 4日目・2月03日『幕間 間桐慎二の苦悩』
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たければこの戦争に挑め」
「で、ですがお爺様が言ったように僕には魔術回路は…」
「ふん。その程度のハンデなぞ解決してやるわ」

そう言って臓硯は一つの魔導書を慎二に渡した。

「これは…」
「なに、桜が戦いには参加したくないと抜かしたのでな。桜の宿した令呪の一画をその魔導書に移植したのじゃ」

令呪システムを作った臓硯ならば容易いことなのだろう。
慎二はそう思った。

「さて、お膳立ては整ったぞ慎二。桜の代わりに聖杯戦争に挑み見事聖杯を会得すればお前の望み通り桜を解放しよう。ただし、お前が拒否をすれば……桜が戦いに挑まなければいけない。お主とてそれは本望ではあるまい?」

慎二の内面などとうに看破している。
そうありありと間桐臓硯は言ってのける。
慎二は悔しそうに、だが聖杯戦争に参加する意欲を固める。
そして召喚の儀式は桜を媒介にライダーのサーヴァントを召喚した。

「召喚に応じ参上いたしました…」
「ああ、よろしく」
「そうですか…ところで私のマスターは…」
「すまない…。本当ならお前のマスターはそこで横たわっている僕の妹がそうなんだ」

そう言って慎二は横目で気絶している桜を見る。
ライダーも見たのだろう。一瞬眼帯で覆われていて分からないけど表情が変わったのを視認した慎二。
だけど今はお爺様に従うしかないと思い、

「だけど、今は僕がお前のマスターだ」

そう言って慎二は魔導書―――偽臣の書―――をライダーに見せる。

「…そうですか。わかりました」

それで慎二はその後にライダーの真名を聞いて聖杯戦争に参加することになる。
間桐臓硯の監視の目がないであろう自室に入るとライダーに、

「ライダー、少しいいか………?」
「なんでしょうか、シンジ?」
「この聖杯戦争で僕はさっきの妹を、桜を救いたいと考えている」
「………」
「なにも反応ないか。まぁいい。僕は昔から桜を救うために方法を模索してきた。だけどお前も感じただろう? お爺様の気配を…」
「ええ。あれはすでに人間ではありませんでしたね」
「ああ。お爺様は僕の考えなどお見通しなんだろう…。この聖杯戦争に勝てば桜を解放すると言うがあれは嘘に決まってる。だから、反英雄であるお前にも少しでもいい心が残っているのなら、協力してほしい」
「………」

しばらく無言だったライダーだったが、

「…いいでしょう、シンジ。あなたの気持ちに嘘偽りはないようです」

それでライダーとも信頼関係を築けた慎二は、しかし魔力が足りない為だと言ってライダーに仕方なく死なない程度に一般人から魔力を摂取する行為をしていった。
いつかの予備のために学園にもとある結界を構築した。
そして今日も死なない程度に女性から魔力を摂取しようとしたそ
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