暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第018話 4日目・2月03日『休日の過ごし方』
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
の虎』という異名をもらっているほどだ。もらった理由が残念だけどね…。
ここにはいないが私が昔はよく手伝いに行って小遣い稼ぎをしていて最近はたまに呼ばれれば手伝いに行く程度には親交がある新都にある居酒屋、店名をコペンハーゲンの店主で藤ねえの同期に当たる蛍塚(ほたるづか)音子(おとこ)さん………この本名で呼ばれるのを嫌い通称ネコさんの話によれば、

『高校当時の藤村はそりゃ大暴れしていたね。剣道大会でもだけど学校でも悪いことをした生徒には竹刀片手にちぎっては投げ、ちぎっては投げの大立ち回り…アタシも被害にあった事があるしね〜…なはは。こりゃ敵わないわ』

と、仰っていたけど一度藤ねえが酔った勢いでコペンハーゲンにカチコミをかけに行ったときは本当にやばかった…。二人の喧嘩の余波でお店自体が壊れるんじゃないかと思ったからね。
最終的に私が間に入って二人とも喧嘩両成敗として手刀で沈めたけど、あのままだったら被害(私にとっての)は甚大だったかもしれない。



―――閑話休題



…まぁ、そんなわけでとにかく藤ねえのレベルは普通の人間にしては高いはずなのにそれを普通に沈めてしまうセイバーがすごいのか、それとも一時間も挑み続けていた藤ねえの根性がすごいのか分からないと言った状況である。

「どうしましたタイガ? 私から一本取るのでしょう。立ちなさい」
「…お、おうともよ…まだよ、まだわたしは戦える…」

まるで幽鬼のように、だが不屈の精神で立ち上がる藤ねえの根性はわかった。
だけど見ていて私的には「もうやめて! 藤ねえのライフはゼロよ。もう勝負はついているわ!」と、某決闘者のヒロインのセリフを言いたいくらいには見ていられないので。
だからもう終わらせることにした。

「二人ともそこまで。藤ねえはとりあえずもう寝てて…」
「あうち…ッ!?うーん………」

そう言って手刀で藤ねえの意識を根こそぎ奪う。
それにさすがのセイバーも動揺したのか、

「ど、どうしたのですかシロ? タイガが気絶してしまいましたよ…」
「これでいいの。藤ねえは高い壁にはどこまでも挑んでいく不屈のチャレンジャー精神を持っているけどさすがに今回は分が悪いし限度があるからね」
「そうよセイバー。あなたも藤村先生の限界を見極めて適度に休めてあげた方がよかったわ。一時間も負け続けてさすがの藤村先生もハートが疲労マッハだったみたいだし」
「あ、すみません。タイガはとても筋が良かったのでついつい熱が入ってしまいまして思わず加減を忘れていました…」

そう言ってシュンとなるセイバー。まぁセイバーは悪くはないんだけどね。どこまでも諦めない藤ねえが悪い。



その後にすぐに藤村組に連絡を入れて藤ねえを迎えに来させた。
組の人達に連れて帰ら
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ