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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第14話 遠くから願う者達
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い階級の人。
 
 時空管理局武装隊栄誉元帥、ラルゴ・キール閣下。
 
 武装隊ではその名を知らなきゃ殺されると言っても過言ではない人、もっと言えば、教導隊員を顎で使っても誰も文句も言えない権力者。
 
 なんで……そんな大物が……はぁ!? 意味わかんねぇ。
 
「……何故ってそりゃあ。お茶を一緒にしたかっただけじゃよ」

「……エッ?」

「異動要請ならのぉ、直ぐにこっちに断りを入れに来るじゃろと思っとったら、なかなか来んでの。心配しとったわい」

「……ヤ、アノ……ちょっとその時、私が命令違反等などしておりまして、申し訳ございません」

 ……閣下のお言葉を信じるならば、マジで俺なんかとお茶をしたい? なんで俺?
 
「……フォッフォッフォッ。そうか、シェイアの弟子らしいのぉ」
 
「……どなたの事でしょう? 今まで出会った部隊にはそのような方は見受けられませんでしたが?」
 
 ……まじ? いや、冷静に考えりゃそうか。歳が近いですもんね。一回もそういう事聞いたことございませんでしたが。
 ……しかし。
 
「……そう、じゃったな。今のは口が滑った、流してくれ」 
 
「流すも何も、わからないことですので」

 ……そっか、ある程度こちらの事情を知っておられるんですね。
 申し訳ございません。今、それについて話すのは……リスクが大きすぎる。
 
 もしやそれを確認するために呼び出した? いや、そんな回りくどいことをする人か? 

 そう言えば、前の上司が言ってたっけなぁ。なんか六課の設立に閣下も関わってるって。その上で、俺を呼び出した意図は何だ? 今のリアクションと、閣下の言葉から俺の素性は知って、現状の把握もしてるだろう。
 ただし超希望的観測での話だけど。

「ふむ、お主……お主は何のためにここに来たんじゃ? 魔法という文化もない、無理やり接点を作らないと来れないこの世界に。何を成すために来た?」

 ピリッと肌が粟立つ。
 確かにいろんな事をしたし、諦めもした。だけど、根底に有る想いは唯一つ。
 
「幼き頃は……ただ、空を高く翔びたいと。今は少し変わりました」

「ほう?」

 瞳を閉じれば、初めて皆と空を往ったのを思い出す。
 でも、それは……出来ないことを知った。それをするには俺には足りないものが多すぎる。
 
 だから。
 
「親友や、敬愛する人たち、後輩を見守れたらなと、果てなき道を往く皆の手助けが出来れば良い。そう願い、必要ならば私個人の全てで助けられればと考えております」

「……ほう。儂は平和になればと願っているが、お主は違うのか?」

 更に圧が強くなる。だから、きちんと伝える。

「そうあれかしと願うのは同じです。だか
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