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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第14話 遠くから願う者達
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 俺らのような下っ端はまだ普通に業務にあたっている様子だけど、階級章をジャラジャラつけてる人が来たかと思えば、早歩きで奥へと消えていくのが分かる。
 しかも何かありましたと言わんばかりに顔は真っ青だし……やはり何かあったな。それもニュースに……マスコミに流せないような何かが。
 
 ……それにしてもまぁ、はやてさん達に情報が流れてないのは、何か事情があるのか、それとも関係者が巻き込まれたか……現時点じゃまだわからんな。
 単純にいる場所が地上だから、慎重になってるだけかもしらんし。隠されているし、これ以上はわからんか。

「緋凰空曹」

 ……アレ? 放送で呼び出されるかと思っていたが、なんか普通……じゃないな、秘書官の腕章つけてる。
 しかもめっちゃ出来ますよって感じの女性だ。

「はい、えーっと、フリートウッド事務官の?」

「えぇ。秘書官の……いえ。緋凰空曹こちらに」

 ……あん? 名乗らない? 秘書官クラスが? ……あっれぇ? あまり自分を立てない人……なのかな?
 
「……全く、なぜ空曹程度が」

 ……あ、うん。絶対違うわ。
 
 ――――
 
「では、粗相の無い様。くれぐれもお気をつけて下さい」

「あっはーい」

 明らかに場違いなほどの応接室に通されて、ここで待つように言われてた。
 ……人事の事務官なんかじゃないっていうのが、死ぬほど伝わってくる。
 やべぇ、冷や汗が……冷や汗が凄まじい。というか、俺の正体ばれてる? そうすると、ここに呼び出されたのはお前クビからの拘束ルート?
 あ、やっべ。それはそれで困る。仕込み……は出来ているが。ここまで突然事態が動くとなると……不味いっていう感想しか出てこない。
 
「フォッフォッフォッ、お邪魔するぞい」

 ノックと共に扉が開かれ、同時に立ち上がって敬礼を……は!?

「すまんのぉ、わざわざ呼び出してしまって。そうじゃ、そちらの世界のお菓子を……どら焼きというたかの。持ってきたんじゃ。一緒に食べよう」

「……ハイ」

「ホレホレ、立って食べるもんじゃないんじゃ、もっと気楽にの?」

「……シツレイシマス」

 ある程度の階級の人が来ると分かっていた。下手すりゃ将官クラス。だけど、基本的には佐官が関の山だと思っていた。
 それなのに……。
 
「……あの、は、発言しても……良いでしょうか?」

「フォッフォッフォッ。わしと君しか居らなんだ。許可を求めることなどしなくて良い」

「では、閣下(・・)。何故、私を?」

 なるべく平静を装ってるけど、考えが一向に纏まらない。
 眼の前に居るのは、管理局の代表としている御仁。しかも空曹ごときが会って、それも目の前でお茶なんてして良いはずのな
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