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魔法少?リリカルなのは UnlimitedStrikers
第14話 遠くから願う者達
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を被ってたみたいよ」
……店長、クソもゴミムシもあんまり変わらない気がするんですが?
「しかも何方も跡形もなく、痕跡も残さないで消えたみたいで本局の面目丸つぶれね。平和が続いて気が緩んでた証拠よ。
現実問題、事前に察知してたハラオウン君に、それと志を同じくする教会の子たちだけよ、警戒を怠っていなかったのは」
……本当にこの人、どこまで知ってるんだろうか。まじ怖い。
「……だからねサト? いつかあなたの抱えてるものをちゃんと話してちょうだいね?」
「……親なし身元不明の
此方
(
こなた
)
を働かせて頂いて感謝していますよ。でも……あ」
こちらを心配そうに見るキャディラック店長を遠目で見ながら、うちの喫茶店の割引クーポンを持った女性が数名見えた。
「店長。お客様が見えましたので対応しますね。いらっしゃいませお嬢様方。何名ですかー?」
店長の脇を通った時、悲しそうな視線だったのが印象に残った。
……いろいろ思うところは有るけれど、話していいのか正直まだ悩むところだ。
「……あ、の。写真とってもいいです……か?」
……わー、まただよ。
「申し訳ございませんお嬢様。当店そういった事は受けつけておりません。
ですが、誠心誠意真心込めて接客いたしますので、どうかご容赦下さいませ」
……こうか!?
そう思いながら、横目で店長に視線を送れば。
両手で頭上に丸を作って……ナイスよって言わんばかりにウィンクしてる。
よしよしよし、大分慣れて……ん?
あれ? なんか小さく震えてるし、なんかギャラリー増えて……。
「きゃー! お姉さまって呼ばせてください!!!」
「私、ファンになります!!」
「私の執事になってー!」
ウォぉおおお!? 人が! なんか津波みたいに!?
「てん……店長!!」
「頑張るのよサト、それを捌き、お嬢様達を満足させたら……あなたはきっとミッドでトップの執事になれるわ!」
「なりたくないです! あ、ちょ……おじょ……さ……ま、アッー!」
……7月も近いのに、此方の心は冷え切ってました……。
――side響――
「へゅ……くしょい!」
……何だ、急に悪寒が。やがて7月になるってのに寒いって事はないんだがなぁ。冷房効きすぎてるのかな?
ま、それはどうでもいいんだが……本局のロビーに来て早くも2時間弱。受付済ませて異動要請を出したっていうフリートウッド事務官? という人からの呼び出し待ちなんだが一向に来ない。
でもそれ以上に気になるのが……何時もどこか大人しいと言うより厳格な雰囲気な本局が……どことなく慌てているようにも見える。
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