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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第017話 4日目・2月03日『夢見と朝の出来事』
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で、『また召喚されるのか…今度はどんな惨状だ?』と愚痴を零し、しかしいつも通りにゲートをくぐる。
だがいつもとはなにかが決定的に違っていた。
そう、己の意思があるのだ。
つまり守護者ではなく使い魔として召喚されたのだとその時に確信する。
そう思った矢先に自身は空の上にいることに気づく。
男はもう言わなくなったであろうかつての口癖を思わず呟く。『なんでさ…?』と。
………………………
………………
………
そうして遠坂凛は昨晩に志郎に貸し与えられた客間の一室のベッドで最悪の目覚めを果たしたのであった。
「うわっ…朝から最悪ね」
そう思わず口に出さずにはいられなかった。
昨日の今日でこれだ。アーチャーは相当気を許したとみられる。
それからどうしたものかという思いに駆られてしかし今は昨日からのたくさんの情報としなければいけない事の山積みを消化しないといけないという思いになり、
「…とりあえず、この件は桜をなんとか助けてからじっくりと話し合いましょうかしらね。あいつがどうして正義の味方を目指す自身を憎むのかだいたい分かっちゃったわけだし…」
そう言って凛は気だるげに、寝巻きのまま居間へと足を運ぶのであった。
Interlude out──
ペシンッ!と竹刀で頭を叩かれる音が道場に響く。
昨晩はセイバーと一緒に寝て翌朝にはスッキリした目覚めをした、のはよかったんだけど目を覚ました瞬間に目の前にドアップでセイバーの可愛い寝顔があって思わず赤面してしまい頬の赤みがなかなか取れなかったのだ。
私が起きたのを合図にセイバーもすぐに目を覚まして「お早うございますシロ」と礼儀正しく朝の挨拶をしてきたので私も「お、おはよう…セイバー」と少しどもりながらも挨拶をしておいた。
「シロ…? どうされたのですか? 言葉が上ずっていますし顔も少し赤い…風邪でも引きましたか?」
セイバーのせいだよ!?とは口を割っても言う事ができない私は耐えた方だと思う。
それから朝の訓練でもしようかとセイバーを誘い内心を悟られないように誤魔化して道場へと向かった。
そして場面は冒頭へと繋がる。
「あたた…やっぱりセイバーの剣筋は何度見てもすごいね。見ていて惚れ惚れしちゃうくらいだよ」
「ありがとうございますシロ。ですがシロもなかなか才能があると思われますよ。先日も何合か打ち合いましたがその独特の技の混ぜ合わせはシロの年齢にそぐわないものがありかなりの練度だ。切嗣はそうとうシロに心血を注いだのでしょうね」
「うん。お父さんは最初から最後まで真面目にしごいてくれたの。でも実際は本当ならお父さんは私には魔術もだけど習わすつもりはなかったらしいの」
「と言いますと?」
「うん。自分で言う
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