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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第014話 3日目・2月02日『これからについて』
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いものかと思うけど知ってもらわないと話にならないから。
だけど、そこで意外な方から話を振られてきた。

「衛宮志郎…お前は彼女の身になにが起きているのか知っているのか…?」
「えっ…アーチャー? どうしたの? そんな怖い目をして…?」

私はその射貫くような視線に怯えてしまった。
それにすかさずセイバーとキャスターが反応を示して『ガタッ!』と立ち上がろうとするけどこんな些細なことでいちいち喧嘩腰になっていても仕方がないので、

「セイバー、キャスター。落ち着いて」
「アーチャーもよ。その射殺すような視線を抑えなさい」

私と凛さんの声で三人ともまた席に座る。アーチャーは目を瞑っているようだけど、自身を落ち着かせているようにも感じる。

「すまない…。だがこれは凛にとって大事な問題だ。だから知っていることがあるなら話してくれないか」
「わ、わかりました。それでは簡潔に今桜の身に何が起こっているのか話しますね」

それで私は間桐臓硯が桜に対して行っている非道の数々を話していく。
それを聞くにつれて凛さんは表情が険しくなっていって、最後まで聞き終えると、俯いてしまっていた。
ショックの連続だったのだろう。これは仕方がない。

「………私は、桜の苦しみに気づいてやれることができなかったのね…。姉として失格だわ」
「凛さん…」
「凛…」

私とアーチャーはどう言葉をかけていいかわからないでいた。
やっぱりこれは私達だけで解決した方がよかったのかもしれないと思ったけど、もう動いた歯車は戻らない。
知ってしまったからにはこの問題をどう解決するかが先決だ。

「………志郎は、どうして桜を助けてやれなかったの…? 知っていたならどうにでも…」
「それができればどれだけよかったか。解析の魔術で桜の心臓辺りを見た時にはもう私には無理だと分かってしまいました。蟲が桜の心臓に憑りついていたんです。下手に触れると桜がどうなるかわからない………。だから今まで悔しい思いをしながらもなにもできませんでした」
「…そう」

それで私と凛さんは無言になる。
そこにアーチャーが無言で立ち上がり、

「…衛宮志郎。少しセイバーとキャスターを借りてもいいだろうか…?」
「え? いいですけど、ここでは話せないことですか?」
「ああ。少し大事な話があるんだ。なに、悪いようにはせんよ。安心したまえ」

そう言ってアーチャーはセイバーとキャスターを連れてリビングから出て行った。
なにを話すのか気になるけど、今は落ち込んでいる凛さんを慰める事をした方がいいと思う。

「…志郎。桜を救いましょう。どういう結末になるかわからないけどあの子には生きていてほしいから」
「はい。わかりました」

それで私達はこれからについてもっと
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