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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第014話 3日目・2月02日『これからについて』
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備はできた。
後はだけど、

「ところで志郎? ライダーのマスターについては目星はついているのかしら?」
「はい。なんとなくですけど………この件に関しては凛さんとも話しておきたいと思っていたんです」
「私と…?」
「はい。おそらくライダーのマスターは御三家のうちの一つである間桐家から出ていると思うんです」

そう言い切った瞬間、凛さんの表情が強張ったのを確かに感じた。目も大きく開いていて動揺が隠せないようだ。

「え………ちょ、ちょっと待って志郎。でも慎二は魔術回路を持たないただの人なのよ? そんなあいつがライダーのマスターなわけ…」

凛さんの表情は非常に焦っているように感じます。
まだ他にも選択肢はあるのにわざと視界を狭めて見ないようにしているように…。
認めたくないのだろう。凛さんにとって離れ離れになってしまったが本当の姉妹である桜がこの聖杯戦争に参加しているかもしれないマスター候補だという可能性に。

「凛さんの気持ちはわかります。ですが言わせてもらいます。おそらく桜がライダーのマスターです。証拠と言ってはなんですが、よくうちに桜は来てくれるんですけど最近手に包帯を巻いているのを見たんです」
「そ、そうなの…」

それでしばらく凛さんは無言になった。けど魔術師として落ち着きを取り戻したのだろう。

「…ごめん、志郎。もう大丈夫よ。取り乱してごめんなさい。続けて」
「わかりました。そして多分今のマスター権は慎二君にあるんだと思います。桜が学園にあんな結界を張るとは到底思えませんので」
「そうね。そこは同意だわ。でもどうやって…?」
「おそらく令呪によるマスター権の譲渡あたりが妥当かと思います」
「なるほどね。でも、ねぇ志郎。一ついい?」
「はい?」

そこで凛さんは少し怒ったような表情をしていた。
多分桜関係が原因なんだろうな。そこは甘んじて受けるしかない。

「…それじゃ志郎は桜が間桐の手にあると知りながら家に招いていたの?」
「一応知ってはいたけど招いていたのは本当に偶然。
私が半年前に怪我をしたときに何度も面倒を見てもらってそのまま成り行きで今の状態になってしまっただけなの…」
「そう。変に勘ぐってごめんなさい。でも遠坂家と間桐家が不可侵条約を結んでいるのは知っているのよね?」
「はい。そこは色々調べましたから。この際だからいいますけどその不可侵条約…すでに意味のないものに成り下がっていると思います」
「え…それって」
「間桐家の当主である間桐臓硯はご存知ですよね?」
「ええ。当然知っているわ。でもそれがどうしたの?」
「凛さんは間桐臓硯が桜にやっている行いを知っていますか?」

そう、お父さんの調べで判明したおぞましい内容。
今のなにも知らない凛さんに話してもよ
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