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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第011話 3日目・2月02日『共同戦線協定(前編)』
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魔術回路もそう本数はないんじゃない?」
「それが…調べたところ最高27本はあるみたいなんです」
「へっ? そんなにあるの? 私も遠坂家は六代も続いているのに40本しかないのに…」

それで凛さんは少し顔を俯かせた。

「は、はい。なんでもお父さんがいうには私の回路の本数は一代にしては破格だと言ってました」
「…確かに破格の本数ね。聖杯の泥が身体に影響した結果かしら?」
「そうだと思います。それに私の魔術回路も少し特殊なんです。本来回路は擬似神経ですよね?」
「? ええ、そうね。それが一体どうしたっていうのよ?」
「これもきっと聖杯の影響だと思いますけど、私の魔術回路は通常神経と一体化していて本当の神経といっても過言じゃないんです」
「………」

そこで凛さんが無言になり険しい顔になった。
反応としては当然かな? これだけで十分封印指定ものだし。
そして凛さんは頭で言いたい事がまとまったらしく、

「…じれったい説明はいいわ。実際それだけでも十分だけど、あなたの本当の魔術を教えて?
それにバーサーカーを二回も倒したって言ったけど、セイバーの剣でやっと一回。宝具を使わずともそれだけで耐性はついてしまう。
それじゃもう一回はどう倒したって言う? キャスターはおそらく後方支援で精一杯…。
と、なればあなたの隠している特殊な魔術以外考えられないわ。まさか強化や黒鍵だけで倒したってわけじゃないんでしょう?」

凛さんは一気に言い切ったらしく満足げな顔をして、でも教えなさいと目で訴えてきていた。

「ですが凛さん、先ほど私はその魔術を言いましたよ?」
「えっ? でも碌にたいしたものじゃないでしょ? 強化に変化、解析…って、もしかして投影?」
「そう。投影魔術です」
「でも、投影たって程度がしれているでしょ? 作ってもせいぜい触媒に使われるのがいいとこよ…?」
「本来ならそう思うでしょう。ですがリン、まずはシロの投影を見てから判断してもよろしいかと…」
「そう…それじゃ見せてもらえないかしら?」
「はい。それじゃ――投影開始(トレース・オン)



──Interlude


「なっ!?」

私の前には一本の西洋剣が置かれた。
それは私の見間違いでなければ…!
そこで屋根の上にいたはずのアーチャーが私の隣に立っていて、

「…古代ローマの兵達の標準装備だった名を『グラディウス』だな」

やっぱり!
なにこれ!? これが投影魔術だって言うの!? なんて出鱈目!
一から魔力で練り上げただけで普通はすぐに霧散しちゃうほどだっていうのにこれはもうしっかりと形を持っている。
ちなみにこれは切嗣さんと旅の途中に博物館に寄って解析したという。
だから日本刀とかは結構種類があるというらしい
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