暁 〜小説投稿サイト〜
【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第010話 3日目・2月02日『弓兵の決断』
[1/5]

[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話



「とりあえず落ち着いた場での話し合いがしたいわね」

と、遠坂さんが言ったのでまだ協力関係はなっていないけど変に隠し事をするのはダメだと思ったのでセイバーと一回相談した。
内容は私のサーヴァントはセイバーだけではなくキャスターも含まれているというもの。
でもさすがに道中で話すとどこで誰かに聞かれているのかわかったものではないので簡潔に家に招待することにした。

「それじゃウチで話をしませんか?」
「むざむざ敵地に招待するのはなにか裏があるんじゃない?」
「変なことをしない限りはそんなことはしません。私は…」
「その最後の私は、って…なにか意味深ね?」
「まぁ…でも大丈夫ですよ」
「シロの言う通りです。変な気を起こしさえしなければ命の保障はできるでしょう」
「セイバーまで…あなたの家ってなにかあるの?」
「家に着いたら説明するね…」

それで納得はしていないようだけど遠坂さんは一緒に私の家に足を運んでくれた。
しばらく会話はしなかったがそれは当然だろう。
家に招くといえば魔術師的感覚では自身を優位に持っていくためのものだからだ。
だから私も遠坂さんの態度に触れることもなく特に気負いせずに足を働かせた。
遅い帰りともあって日も暮れていてまだ家に明かりが着いていない事から今日は誰も来ていないと確認。
おそらくキャスターはランプでも浮かばせて灯りをつけていると思う。
それで私が先に門を潜って家に入ったけど、遠坂さんは門の前で口を少し開いて唖然としている。



──Interlude


凛は門の前でわなわなと体を震わせていた。
自然と不思議に思った志郎は凛に話しかけた。

「? どうしたんですか、遠坂さん?」
「どうしたかって…なによ! この強力な結界!? おそらくウチのより格は上で私自身もアーチャーが指摘してくれなければ気づけないほどだったわよ!」
「と、とりあえず落ち着いて…近所の人が騒ぎ出すと困るから魔術的用語も…!」
「わ、悪かったわ…」

凛は正直に志郎に謝罪したが心の中では、

(出鱈目よ…確かにまだ町のすべてを管轄できていない私の不備もあるでしょうけど、今までこんな結界のついている家を見逃していたなんて…)

自問自答を少しして凛はようやく復帰した。
そしてすぐに衛宮志郎の真意を確かめるべく衛宮邸の門を潜った。
けどそこで問題が発生した。
いきなり骨組みされた人型の骸骨が数体現れて凛に襲い掛かろうとしたのだ。
凛とアーチャーはやはり罠かと思ったのだが。
志郎の「お客さんだから安心して!」という言葉によって骸骨の群れは動きを停止してすぐに土に帰っていった。
アーチャーは外面だけでも回復していたので凛の前に姿を現していたがどうにも手持ち無沙汰のように腕
[8]前話 前書き [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ