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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第007話 2日目・2月01日『志郎と凛のそれぞれ(前編)』
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心を。回路を繋げたといっても気づかれることはまずありませんわ。人の魔力を吸わない限りは後先もまず追えないでしょうから」
なにげに聞き捨てならない台詞がキャスターの口から出てきた。
それにやっぱりセイバーは反応した。
「まさか、町の無関係な人々から魔力を摂取していないですよね、キャスター? もしそんなことをしているのだとしたら私の剣が黙っていませんよ?」
「セイバー、それは思い過ごしよ。私は志郎様が迷惑だと思うことは一切するつもりはないわ」
「…そうですか。勘ぐってしまいすみませんでした」
「いいわよ。キャスターのクラスはその手に関してはそう思われてもしかたがないですものね。
それより志郎様、志郎様の通う学園によからぬ結界が張られているのは気づきましたか?」
結界っていうとやっぱりあれのことだよね?
セイバーの方を見ると気づいていたらしく頷いていた。
あの身の毛がよだって禍々しいほどの感覚はとても忘れろと言われても忘れられない。
「おそらくあの結界は私以外にもキャスターに該当するであろうサーヴァントが張ったものでしょう。
遠見で見させていただきましたがあれは魔術の類ではありませんでしたから」
「と、いいますと恐らく宝具の可能性が高いと? キャスター」
「ええ」
「それじゃ遠坂さんはそれを調べているときにランサーに襲われたと見て間違いないようね」
「多分そうでしょう。この町の管理者なのですから、あんな気づいてくださいとでも出張しそうなものは放っておけなかったのでしょう」
セイバーの言葉に私とキャスターも頷いた。
確かにそうだ。あれは確かにすごい結界だったけど隠蔽もなにもあったものではなかったから。
「おそらくあれを張らせたマスターは余程の大物かただの馬鹿なのでしょうね。私の弟子だったならまず処刑モノでしょう…」
「あはは…」
私は乾いた笑みしかできなかった。セイバーもなにか寒気がしたのか一瞬体を震わせていた。
っと、そうだ。セイバーに頼みたいことがあるんだった。
別に明日でもよかったんだけど、今のうちに言っておいた方が得かな、と。
「ねえセイバー。ちょっといいかな?」
「はい。なんでしょうか、シロ?」
「うん。明日からでいいんだけれど私に稽古をつけてくれないかな?」
「稽古、ですか…?」
「そう…魔術訓練と平行して指導を受けていたんだけど、お父さんが亡くなってからは自己流で今まで鍛えてきたの。
だけど実戦なんてやったことがないから要領が掴めないでいたの。だからセイバーに戦場での剣技を学びたいの」
「ですが…シロには私という剣があるではないですか?」
「そうだけど、私もセイバーやキャスターと一緒に戦いたいの」
「シロ…」
「志郎様…」
「駄目、かな…?」
セイ
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