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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第005話 2日目・2月01日『学園での死闘』
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「そうね」
──Interlude
ランサーは志郎とセイバーを見送った後、また凛達と対峙していた。
だが槍を肩で担ぎながら立っているその姿には覇気が感じられないため二人は困惑していた。
それを察したのかランサーは口を開いた。
「よお、また会ったな」
「…ランサー、あなた目撃者を消しにいったんじゃないの?」
「まぁな。最初はそのつもりだったんだが、そいつはマスターだったんでな。何合か打ち合った後、引き分けで見逃してやった」
「はぁ…?」
あっけらかんとランサーはそう答えたため、二人は目を少し丸くしながら呆れの表情をしていた。凛に至っては声にまで出していた。
だがアーチャーはすぐに持ち直して、
「君ともあろうものがみすみす敵を見逃すとはな。なにがあったのだ?」
「なに、なかなか歯ごたえのある奴らだったんでな。それにだ、気に入ったんで見逃したっていう理由じゃだめか?」
笑みを浮かべながらランサーは軽くそう答えたが目は本気だったのでアーチャーもそれ以上追求はしなかった。
だが凛はせめて情報だけでも聞き出そうとランサーに問いかけたが、
「教えるわけねぇだろうが? 敵の敵は味方とはかぎらねぇんだぜ? ま、しいていうならなかなか見所のあるやつらだったって事だな。
さて、もうそろそろいい頃合いだな。足止めは終了だ。俺はもういかせてもらうぜ?」
「ちょ、ちょっと!?」
凛は呼び止めたがランサーは制止も聞かずに霊体化してその場から姿を消した。
そして沈黙が訪れて、
「…アーチャー、これはどう思う?」
「さてね、さすがに私でもこのような展開になるとは予想だにしなかったが、奴の口ぶりから打ち合ったと言ったところで対抗できることから恐らく相手のクラスはセイバーだろうよ?」
「くっ…やっぱりそうなるか。…はぁ、学校にいるってことは学園関係者って線が高いじゃない!? この結界といい密集しすぎよ?」
「落ち着きたまえ凛。あせっても物事は解決しないぞ?」
「わかっているわよ。とりあえず家に帰るわよ。怪しまれたら困るし…」
「わかった(…しかし、私の記録が正しければこの時点ではまだセイバーは召喚されていないはず。そしてランサーによって■■■■は一度殺されるはずだ。いよいよ私としてのこの世界の相違は出てきたな。鍵はやはりあの赤毛の少女が握っているということなのか?)」
アーチャーは凛の後ろで霊体化しながら考えに耽っていた。
Interlude out──
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