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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第004話 2日目・2月01日『聖杯戦争の真実』
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可愛いんだもの。
「…いや、うん。とてもセイバーが幸せそうに食事をとっているんで見ていて飽きないなと思って…」
「同感ですわ志郎様。セイバー、あなたももしかして昔のような料理が出てくるとでも思ったの?」
「はい。ですがとてもではないですが比べるのも烏滸がましいほどにシロの料理は美味しかったもので…」
「ありがとうセイバー。それじゃちょっと聞きたいんだけど、昔の料理はセイバーにとってどうだったの?」
「………………………雑でした」
そこで私とキャスターの顔が引き攣った。
セイバーはなにか思い出したのかとても暗い顔になったが食事を食べるペースは落ちていないので、昔と今じゃ計り知れなかったんだろうと私は思った。
朝食を済ませた後、いつまでもセイバーをドレスのままでいさせるのもどうかと思った私はキャスターと一緒に早速私が使っている服を着させることにした。
セイバーは清楚なイメージがあるからやっぱり白かな?
そんなことを考えながら私とキャスターは少しというか一時間くらいはセイバーを着せ替え人形にした。
そして結局試行錯誤の末に白のブラウスと紺色のスカートに落ち着いた。セイバー自身もこれがしっくりくるというのでこれで決まったので新都まで足を伸ばした。
それから新都に着いたはいいけどバスに乗っている時や歩いている時はよく周りの人から好奇な目で見られていたけどなんでだろう…?
それをセイバーに聞いてみたら、
「きっとシロのことが可愛らしいから見ているのではないですか?」
「そうかな? それをいうならセイバーだってとっても綺麗よ?」
「綺麗などと…これでも私は騎士ですから可愛いなどと……」
二人であれこれ見られている件について論争をしていたが霊体化しているキャスターに念話で、
《周りのものはお二人ともに注目しているのですよ?》
と、言われて私もセイバーも気恥ずかしくなってそこで論争は終了した。
とりあえず、キャスターの服を買い揃えるためにショッピングモールに入っていって色々とキャスターにどんな服が好みか聞いてみたが、ちょっと見るだけでいいと言っていた。
キャスターはあまり目立ちたくないというので黒や紫系といった地味目の服装を選択した。
でもキャスターのことだからそれだけでも十分綺麗だと思うけどな。
それから普段着用の服装を二人分何着か購入してお店を後にした。
だけど、キャスターが嬉々として見たがっていたゴシック系の服が置いてあるエリアは見ていただけだけど、なにか楽しかったのかな?
キャスターが着るわけでもないんだろうけど。
実際、一着も購入をしていなかったし。
深く考えるのはよそう…。
そして帰りにちょうど食材も切らしていたので購入して帰宅後、明日の打ち合わせも兼ねて話し合いをしていた。
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