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【完結】Fate/stay night -錬鉄の絆-
第004話 2日目・2月01日『聖杯戦争の真実』
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めていいよ」
「何を言うのですか志郎様。
私ももともと聖杯に願うことなんてありません。
それに…願いなんてものはもう実現しているのですから…。
志郎様は私の過去のことを聞いたときに涙を流してくれましたね?
私が本当に心の底から欲しかったのは、呪いをかけられ裏切りの魔女メディアと呼ばれる以前の家族との平穏な日常……。
私は志郎様とのこの日常を護りたい。だから私は聖杯がこの日常を壊すものならいりませんわ!」
「嬉しい…ありがとう、キャスター」

私はキャスターの心からの言葉をもらって思わず涙を流してしまった。
…最近涙もろいのかもしれない。
それから少し時間を有したが泣き止んだ私は早速二人を交えてこれからについて話し合いをすることにした。
それで一つ分かったことは、

「…え? それじゃセイバーは霊体化できないの?」
「ええ。私はまだ正規の英霊ではありません。ですからシロから魔力をカットされても霊体化はまず不可能です」
「それは困りましたわね。私はまだこの家の強化をしなければいけませんから志郎様の後ろにはついていけそうにありませんし…」
「うん。でもいつも通りに学校にはいかなきゃ何日も休んでいちゃこの町のセカンドオーナーである遠坂さんには感づかれちゃうから…」
「シロ…その魔術師(メイガス)も聖杯戦争に参加するのですか?」
「うん。きっとしてくる。いや、もう私よりも早くサーヴァントを召喚して私達や他の未確認の魔術師の調査に乗り出していると思うわ」

お父さんが言っていたが遠坂家は聖杯を手に入れることが悲願らしいから必ず参加はしている。

「そうですか。では私はどうすればよいでしょうか?」
「…うん。もしあちらもサーヴァントが着いていたら、まず感知はされちゃうから当分は私が学校に行っている間は魔力をできるだけ消して私が感知できる範囲で隠れているのはどう?」
「確かにそれならば大丈夫ですが…もしシロの身が危険に晒された時は…」
「そこは大丈夫よ。
魔術は隠蔽するものだから一般人がいる学園まで攻めてくることはどうしようもない三流以外はまずない。
それに昼間から行動を起こす魔術師もそうはいないでしょ?……まぁ、アサシンのサーヴァントが襲ってきたら別として」

それでセイバーは渋々納得した。
そこでキャスターがなにかを閃いたのか「ポンッ!」と手を叩いた。

「でしたら今製作中の志郎様の対魔力用の礼装以外にセイバーが魔力を隠せるようにサーヴァントの気配と魔力殺しの礼装も考えてみますわ。
ちょうど志郎様という特殊な魔術回路の例もありますからそれを私なりに形にしてみます」
「それはいいね。魔術や魔力を出さない以上はセイバーも私と同じで一般人として溶け込めるから」
「なるほど。名案ですね、キャスター」

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